猛暑再来も…天候頼らぬ商売に活路

夏も終わりに近づくが、再び猛暑がぶり返している。盆前後の長雨からの猛暑は、まるで2度目の梅雨明けが到来したかのようだ。

▼夏物商材を扱う企業にとって、最盛期の悪天候が長ければ長いほど売上げに響く。そうめんも今年7月は、猛暑とオリンピックの自宅観戦で大幅に伸びたが、追い込み時期である盆前からの天候不順により、出荷がぴたりと止まった。速報値を聞けば、せっかくの貯金を8月に使い果たしたまま商戦を終えそうだという。

▼売上げが天候に左右されるのは季節商材の宿命とはいえ、昔とは商環境が異なる。流通が販売のチャンスロスより、在庫過多のリスクを重視して在庫を持たなくなった。かつて盆過ぎまで売れたそうめんは、盆前の8日前後に注文が途絶える。猛暑がぶり返しても注文が戻ることはない。

▼近年は、セレクトショップなど食以外の業態やネット通販を強化して、安定した売上確保に注力。異常気象の頻度が年々高まるなか、天候に左右されにくい商売に活路を見いだそうとしている。