水出し紅茶ティーバッグ市場が拡大 在宅勤務時の飲用に商機

水出し紅茶ティーバッグ市場が近年拡大している。最需要期である4-9月の家庭用水出し紅茶ティーバッグ市場は昨年、二ケタ増で2億円を突破したとみられ、今シーズンも成長が期待される。

トップシェアを握るのは三井農林の「日東紅茶 水出しティーバッグ」シリーズで、春夏は「アールグレイ」「トロピカルフルーツ」「ピーチティー&ローズヒップ」の全品とも前年を大きく上回り好調に推移した。

その要因について、企画グループ商品企画・マーケティングチーム商品企画ユニットの大槻裕介氏は「マイボトル需要や夏場の猛暑日で年々伸びているが、昨年はこれにプラスしてコロナ禍で大きな伸びを示した。在宅勤務中にチビチビ飲まれる需要が生まれ、ペットボトル飲料からのシフトが起きたとみられ、明らかに間口(飲用層)が増えている」と説明する。

在宅勤務は今後も定着化が予想され、水出し紅茶ティーバッグ市場のさらなる成長を見込み、今シーズンは既存3品に加えて新フレーバーの「ルイボスレモン」(10袋)を3月から新発売した。

同品は、ルイボスティーバッグ市場が拡大していることと、新規性を狙って開発。紅茶とは異なる飲用層の取り込みを狙い、ルイボスティーの健康・美容・止渇イメージを補強すべく、人気フレーバーであるレモンフレーバーを掛け合わせた。パッケージは、既存品と統一感を持たせながらルイボスティーを想起させる赤色を基調としたデザインを採用した。

「ルイボスティーは健康・美容・カフェインレスの要素で購入される一方、紅茶は手軽さや種類の豊富さ、香り、リラックスを期待して購入されており、新商品の投入で新たな売上げが獲得できる」と期待を寄せる。

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングが展開する「リプトン」の水出しコールドブリューシリーズも好調だ。その中でも、昨年発売した「リプトン コールドブリュー ルイボス&ホワイトピーチティー」(12袋)が成長を牽引した。

今年は、既存3品のパッケージをリニューアルするとともに新フレーバー「リプトン 水出しアイスティー クールストロベリー」(12袋)を3月から発売した。

「クールストロベリー」は3年ぶりとなる紅茶ベースのフルーツフレーバーで、いちごの甘酸っぱい香りと後味に広がるミントフレーバーの清涼感が特徴。「たっぷりの氷で冷やすとミントの清涼感が際立ち、紅茶のスッキリとした味わいとマッチして夏にピッタリ」(ユニリーバ・ジャパン)。家庭内のリフレッシュタイムや仕事中の気分転換にも好適なものとして訴求する。