松屋銀座 デジタルでの販売・接客 空車タクシーで買物代行

東京・銀座の百貨店、松屋銀座はコロナ禍における新生活様式に対応した販売方法に積極的に取り組み、デジタルを活用した販売・接客や買い物代行サービスなどを始めている。

家庭で過ごす時間が増え、ライフスタイルや働き方が変化していることなどで、同店では家庭用品や食品の売上げが衣料品や雑貨などに比べて健闘しており、新たに生まれた時間を肯定的に楽しむ過ごし方、暮らしを豊かにするアイデアを提案することが狙いだ。

デジタルを活用した取り組みでは、動画特典付きの商品を展開。個人情報入力不要の動画配信アプリ「テイクアウトライブ」を使い、対象商品を購入した消費者に、プロによる使い方や応用法、コツなどの情報を配信。店舗で購入した消費者に付加価値を提供し、また新たな顧客接点を創出する。今回は食品と家庭用品の4アイテムで実施。料理研究家の松田美智子さんが考案したレシピや調理動画などを展開する。購入者にはQRコード入りのカードを渡し動画を視聴してもらう。

同店ではコロナ禍において「15分以内の接客」をルールとしており、その時間では商品の特性などを伝えきれないことから、実験的にQRコードを活用した接客にも取り組む。店内45品を社員が実際に使い、その使い心地などの結果を9月から順次同社サイトで公開しており、店頭POPに添付されたQRコードからアクセスできるようにした。これらは最大で24日まで実施し、今後の取り組みを検討していく。

タクシーで買い物代行も(松屋銀座/チェッカー無線)
タクシーで買い物代行も(松屋銀座/チェッカー無線)

11月4日からはチェッカー無線と提携して買い物代行サービスを行っている。外出自粛の傾向が強まることを予想し、来店せずに注文された食材を最短2時間で即日自宅に届けるというサービスで、コロナ禍対策とタクシー空車活用の両面につなげたい考えだ。

対象売場は同店生鮮食品12店。40~50代女性やECに苦手意識のある高齢層がターゲット。東京23区内に届ける。

営業時間内に電話で受注し、当日13時までの受注で15~18時に配送。商品代金のほか、配送料がかかる。決済は電話でクレジット決済、または来店で決済。

休業明けの5月下旬から電話での注文が増加し、翌日配送で対応していたが、即日配送可能なサービスとして出庫が減少していたチェッカーキャブとの提携を検討。10月から、タクシーでの食料品等の運送が継続的に認められたことを受けて開始を決定したという。

当面は生鮮食品が対象だが、クリスマスシーズンはオードブルやスイーツへのサービス拡大も視野に入れている。