中部主要外食チェーン 客足徐々に戻り売上8割まで回復 焼肉復調、ディナーも持直し

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中部地区を地盤とする主要外食チェーンが、6月から7月にかけて回復の兆しが見えてきている。コロナ禍で休業や営業時間の短縮など最も大きな影響を受けた4月の既存店売上高は、ほとんどが20~50%台だったが、6~7月には80%台まで回復。

前年比には届かないものの、店舗での新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を徹底するなど客数が戻ってきているほか、テイクアウトやデリバリーなど新しい生活様式に合わせたサービスを提供し、マイナス幅の軽減に努めている。

物語コーポレーション(物語)の既存店売上高前年比は4月27.9%と苦戦したが6月96.3%まで改善。壱番屋は4月74%が7月89.3%。アトムは4月35.7%が7月80.9%。木曽路は4月34.6%が7月88.1%。サガミホールディングスは4月42%が7月82.1%。

業態別の動向では焼肉業態での改善が目立った。物語の「焼肉部門」が4月27%まで落ち込んだが、5月58.5%、6月には102.4%と前年を上回った。アトムの「焼肉業態」では4月35.6%、5月59.5%、6月91.3%、7月96.2.%。木曽路の「じゃんじゃん亭」は4月38.5%、5月58.6%、6月73.8%、7月87.6%だった。

このほか好調だったのは、物語の「ラーメン部門」で4月39.7%が7月には92.3%。「お好み焼部門」は4月24.7%が7月81.3%。

木曽路の主力「木曽路部門」は4月33.6%が7月92.1%。

アトムの「すし業態」は4月39.9%が7月89.2%。ステーキ宮などの「洋食業態」は、4月41.1%が7月80.5%まで戻っている。

一方で、アトムの「居酒屋業態」は4月17.6%が7月64.6%と回復傾向ながらまだまだ厳しい状況が続いている。

ブロンコビリーの20年12月期第2四半期決算で、時間帯別売上高によるとランチは4月28%、5月61.3%、6月79.5%と順調に回復へ向かっている。ディナーも4月26.6%、5月38.2%だったが6月には71.1%まで復調している。

さらに、コメダHDでは店舗売上げに占めるテイクアウトの割合が2月郊外型店舗で1.5%、都市型店舗1.1%だったのが、5月には郊外型10.9%、都市型8.5%と急増し、テイクアウト売上増加率は500~600%に上っている。

新型コロナウイルス感染症は7月に入り増加傾向になっているが、4月の悪夢を繰り返さないように、感染対策の徹底やテイクアウト、デリバリーの強化でリスクヘッジに取り組んでいる。