独自技術で拓くこんにゃく新市場 カップ麺など新発売、ドライ分野参入 愛知・ナカキ食品

大正3年(1928年)創業の老舗こんにゃくメーカー・ナカキ食品(愛知県稲沢市、中村寿和社長)は7月20日から、カップ麺「糖質カットナカキヌードル」や「NAKAKI NOODLE」シリーズなど計9品を新たに発売した。これまでこんにゃく製品は、日配・チルド売場で主展開されていたが、同社独自技術により常温保存できる商品を実現。ドライカテゴリーに打って出る。

カップ麺「糖質カットナカキヌードル」は、新技術でこんにゃくの健康成分と大豆の良さをミックスした新食感のヌードル。ラインアップは「ラーメンタイプ しょうゆ味」「同 しお味」「うどんタイプ(かつおだし)」の3品(希望小売価格各税抜230円)で、低糖質・低カロリー・食物繊維豊富な商品設計となっている。

一瞬にして麺にスープがしみこむので、湯を注いで1分で出来上がる。ダイエットや健康に気遣う20~40代の女性をメーンターゲットに据えて、国内市場でのファン開拓を進める。

「低糖質ナカキヌードル 人参」㊧と「ナカキライス」(ナカキ食品)
「低糖質ナカキヌードル 人参」㊧と「ナカキライス」(ナカキ食品)

新製法でリニューアルした「ナカキライス」「ナカキヌードル」「ナカキラーメン」は、こんにゃくの持つ3大欠点「臭い」「水っぽい」「味しみが悪い」を独自技術で解消した。無味無臭でどんな料理にも合う万能食材として、家庭用・業務用の双方で使い勝手が高い。

また、野菜をこんにゃくに練り込んだ「低糖質ナカキヌードル」は、「人参」「ほうれん草」「かぼちゃ」の3フレーバーを用意。従来の麺(ゆで中華麺比較)に比べ、糖質、カロリーが75%オフ。水洗い不要で、すぐ使用できる簡便性もセールスポイント。主に海外で販売を予定する。

中村寿和社長(ナカキ食品)
中村寿和社長(ナカキ食品)

こんにゃくは食物繊維が豊富で、血糖値や血中コレステロールを下げる効果や、免疫増強活性作用があると言われている。また、低カロリー、低糖質、グルテンフリーなど、こんにゃくの持つ特性が美容や健康に気遣うユーザー、あるいはベジタリアン、ビーガンなどから高い支持を集めている。

こうした状況を背景に、同社では早くから海外市場の開拓を視野に入れた商品開発を推進。こんにゃくの3大欠点と言われる「臭み」や「水っぽさ」、「味染みの悪さ」をすべて解消し、賞味期間も1年と長く保存できる商品開発に成功した。自社アンテナショップ「Kitchen Nakaki+」でメニュー化するなど、反応を探りながら品揃えのブラッシュアップを図ってきた。

現在はアメリカ、台湾、シンガポール、中国などへの輸出を開始。各国に独自で探したエージェントを持っており、着実に海外市場に根を下ろしてきた。

今回、こうした海外での成功事例を引っ提げ、ナカキブランドを逆輸入。日本国内市場で高付加価値商品の販売に道筋をつけていきたい考えだ。