本当に甘くない!抹茶 開発担当者が心底伝えたい「ブレンディ抹茶一服」の価値 味の素AGF社

味の素AGF社が2月に新発売した「ブレンディ抹茶一服」がBSで原田知世さんを起用したTVCMを投下したことも手伝いSNS上で話題になっている。

SNSで寄せられる声の多くは〈茶せんを使わずに本格抹茶が楽しめた〉と〈探したけれど見つけられなかった〉というもの。

同社は、抹茶市場が国内外で拡大傾向にあるものの、作る手間と敷居の高さから、家庭での抹茶飲用をあきらめている人が多く、抹茶ユーザーの中にも〈ダマになりやすく美味しく作れない〉〈計量が面倒〉〈使いきれず劣化してしまう〉などの課題があることに着目して同商品を開発した。

「ミルクなし」と「ミルク少々」の2品を取り揃え、「ミルクなし」には抹茶の53%に渋みが少なく旨みが豊かな鈴鹿抹茶を使用し、「ミルク少々」は上質な抹茶に甘さは加えずミルクだけを少々加えて抹茶の風味とミルクのコクを泡とともに味わえるようになっている。

想定売価は2品とも4本入で税抜き280円。

「ブレンディ抹茶一服」(味の素AGF) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

「ブレンディ抹茶一服」は本格抹茶を好む層にも満足いただけるよう、茶せんなしで豊かに泡立ち、いつでも開けたての特別な1杯として、上質な抹茶ならではの旨みを手軽に味わえる本格抹茶スティックとなっている。

売場への提案も「新しい価値を提供することで、スティックカテゴリーをより魅力的なものにしていきたい」考えと、他のスティック商品との差別化を図るため、現在、お茶売場を中心としたスタートで展開しており、これが前述のSNSで寄せられた「見つけられない」理由の1つになっている。

売れ筋は「ミルクなし」で、購入者からの評価は上々だ。SNSでは多くの投稿が寄せられ、中でもInstagramではスイーツにかけた楽しみ方や乳製品とのツートンカラーにした飲み方など様々なレシピが発信されている。

「ブレンディ抹茶一服」(味の素AGF) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

「一度飲んでいただくとリピートされる傾向にあり販売実績もじわじわ上がってきている。課題はトライアルの獲得にあり、“抹茶のスティック=甘い”と先入観をもたれているお客様に、とにかく一度飲んでいただきこの商品の価値を体感していただきたい」と述べる。

この時期、本来であれば店頭での試飲活動を展開していく予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送りになった。

それを補うべく、現在、BSで原田知世さんを起用したTVCM「初めての抹茶一服」篇を投下するなどコミュニケーションを強化している。