業務用食品卸・泉平 大幅減収予測コスト抑制に取組む 泉周作社長

緊急事態宣言の発令のともない業務用食品市場の苦境が増すなか、泉平(兵庫県姫路市)の泉周作社長は、同社の現状について次の通り説明した。

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これまで状況が日々変化していたが、緊急事態宣言を受けゴールデンウイーク明けまでいろいろな休業が確定した。より厳しい状況にはなるが、腹をくくって対応できるという部分はある。深刻な状況であるが、われわれとしてはできることを粛々とやるしかない。当社の場合、地方なので自動車での通勤が多いが公共交通機関を利用している人もおり、現在は公共交通機関を使用しての通勤は停止している。

今後、売上げの大幅減が予想されており、コスト抑制に取り組んでいる。物流費は一見すると変動費のようだが、エリア物流を担っており、配送コースを止められない部分があり固定費の性質も大きい。ポジティブにとらえれば今回の状況は物流網を見直す機会にもなっている。

当社の営業エリアでは、大阪府や兵庫県、福岡県は学校給食が完全にストップした。また、工場の稼働が落ちており産業給食も影響がある。外食も大阪、兵庫では休業しているところが多く、エリアチェーンなど完全にストップしたところもある。実際には休業要請以前から自主判断での自粛がかなりのレベルで浸透していた。デリバリーやテイクアウトは増加しているが、それでカバーできる状態ではない。

ホテルや観光地も厳しい。さらに厳しいのは仕出給食ではないか。こうした業種では行楽シーズンが稼ぎ時だが、春の行楽シーズンの需要が完全に飛んでしまった。他の飲食と違い後からカバーできない。また、仕出しは集団で会食する際に利用されるため、現在の状況では需要がなくなっている。

医療施設や高齢者施設などメディカル部門の売上げは落ちていない。しかし、こうした施設で万が一、感染が起これば大変な事態になる。メディカル給食の流通を担う者として自分たちが感染しない、感染させないために、対応には神経を使う。取引先とも連携して万全の対策に取り組んでいる。

4月1日付で岡山の業務用卸の大森食品を子会社化した。先方の経営状況の悪化により、同じJFSA会員である当社が引き継ぐことになった。まだこれからだが、いろいろできることはあり再生に取り組む。