自然のままのミネラルを含む水「エビアン」 上陸35周年で“サンライズラベル”に

世界140か国以上で販売されているナチュラルミネラルウォーターブランド「エビアン」の特徴は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを豊富に含み、ミネラルバランスに優れた点にある。

水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれ、水1000㎖の中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を硬度という。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120㎎/l000㎖以下を軟水、120㎎/l000㎖以上を硬水と位置づけている。

日本国内では軟水の商品・ブランドが市場を席巻する中、「エビアン」は日本上陸35周年の節目を迎える今年、硬水の価値を徹底的に訴求していく。

販売を担う伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズは「『自然のままのミネラルをバランスよく含むただひとつの水』のスローガンと世界ナンバー1のプレミアムウォーターブランドであることを周知させていきたい」と意欲をのぞかせる。

「エビアン」は、15年以上の年月をかけてフレンチアルプスの岩間をゆっくりと流れることで豊富なミネラル成分をたくわえながらつくられている。フレンチアルプスの土地も地質学的にも唯一無二の性質を持ち、この採水地から一瞬たりとも外気に触れることなくボトリングされている。

3月16日には、この水源の重要性を訴求するため「サンライズラベル」を導入した220㎖、330㎖、500㎖、750㎖、1.5ℓの発売を開始した。

同ラベルは、フレンチアルプスの朝焼けのグラデーションをモチーフカラーとしており、日の出の頃の地平線が徐々に赤く染まっていく情景を通じて、自然なままの純粋さやユニークなミネラルバランスを表現している。

店頭での視認性向上の狙いもある。「従来の透明のボトルは、店頭に並べたときに他の飲料と並べて視認性に欠けることもあり、この反省点をもとに、今回は白地を基調に日の出をイメージして目にとまりやすくした」と説明する。

リニューアルに伴い4月6日から「ナチュラルミネラルキャンペーン」と題したキャンペーンを実施。そのほかSNS施策も予定している。「インスタグラムでインフルエンサーからサンライズラベルを発信してもらうとともに、YouTubeとツイッターではブランドのアピールをしていく」考えだ。

販売施策としては、自販機では「まだまだ入れる余地がある」とし、500㎖と220㎖の導入を強化していく。6月には330㎖と500㎖で日本限定デザインのパッケージを展開する。デザインは日本を感じさせるもので、複数種類を用意している。

「エビアン」では環境への取り組みも推進。今回のサンライズラベルの導入に合わせて、ブランドがかねてから取り組んでいる環境保全活動「エビアン サステナビリティ・ジャーニー」の一環として、ペットボトル全種類でリサイクルプラスチックの10%の使用を開始する。グローバルではリサイクルプラスチックの使用率は20年3月時点で30%に上り、25年までにこれを100%に引き上げていく。

日本国内での「エビアン」の19年(1―12月)販売実績は、6月に実施した750㎖の値上げと7月の冷夏が痛手になり前年比9%減の505万ケースとなった。

そうした中で昨年は、330㎖が数量限定販売した沖縄限定ボトルなどが奏功してほぼ前年並みとなり、220㎖は伸長した。220㎖は自販機以外に「カーディーラーやラウンジなど特別な場所に価値ある水として置いてもらい、ブランド力を高めた」という。