10年目「澪」拡大の年に 新商品「一果」投入 宝酒造

宝酒造はスパークリング清酒市場活性化策の一環として、今年10年目を迎える「松竹梅白壁蔵『澪(みお)』スパークリング清酒」と姉妹品「同〈DRY〉」を刷新するとともに、3月10日からは新商品「同『一果(いちか)』」を発売しラインアップを強化する。

18日に伏見工場で行われた会見で、清水隆広酒類事業本部商品部長は「今年6月で発売10年目を迎える『澪』は、普段日本酒を飲まない老若男女にも愛され、1月までに累計6千800万本を販売。オリンピックイヤーでもある今年は新商品の投入、既存品のリニューアルで改めて市場を活性化させていきたい」と話し、販売戦略を述べた。

同社では清酒の活性化を図るべく、日本酒を飲まない若者層が好む「低アルコール」「甘口」に着目。6年の歳月をかけて気軽に飲める日本酒の開発に取り組み、2011年に「『澪』スパークリング清酒」を一部ルート限定で発売した。

新発売の「一果」(松竹梅白壁蔵『澪(みお)』)
新発売の「一果」(松竹梅白壁蔵『澪(みお)』)

清酒の原材料であるコメと米麹にこだわり、ほのかな甘みと程よい酸味、低アルコール、スタイリッシュなボトルや覚えやすいネーミング、賞味期限常温10か月の扱いやすさが評価を受けて、13年には全ルートで展開。飲用経験を促進する運動、洋菓子やチーズと連動した売場づくり、さらにSNSや動画配信など販促に力を入れた結果、スパークリング清酒市場の82%を同社商品が占めるまでに成長した。

しかし、清酒市場全体に占めるスパークリング清酒の割合はわずか2%程度で、今後も拡大の余地があることから、今年にブランドのテコ入れを実施する。

①飲用シーンを拡大する新商品
②新しい飲み方を提案する商品
③既存品をリニューアル

――の3点の強化方針を掲げた。

清水隆広部長(宝酒造)
清水隆広部長(宝酒造)

①では、「松竹梅白壁蔵澪『一果』イチゴのような香りのスパークリング清酒」「同 バナナのような香りのスパークリング清酒」を10日に新発売する。原材料にコメと米麹のみを使用し、酵母の力で果実のような香り、やさしい甘みと酸味がマッチしたすっきり飲みやすい味わいが特徴。12月に数量限定でテスト販売し、3月から全国に拡大する。各ALC4%、容量210㎖、税抜き小売310円。

②は、飲用スタイルの多様化に合わせて「松竹梅白壁蔵『澪』〈FROZEN〉100㎖パウチ」を3月10日から全国の飲食店ルートと宝酒造オンラインショップにて先行発売、4月21日から全ルートで期間限定で発売する。同品は冷凍庫で凍らせ、もみほぐしてグラスに注ぐだけで楽しめる新感覚の日本酒。コメ由来のほのかな甘みと程よい酸味、マスカットのようなフルーティな味わい、シャリシャリとした食感が特徴。昨夏に150㎖が好評だったことから、今回使い切りタイプを投入。さらに飲用シーンを拡大する。ALC5%、100㎖、180円。

③は、既存品の「松竹梅白壁蔵『澪』スパークリング清酒」「同〈DRY〉スパークリング清酒」の酒質を見直し、フルーティな香気成分を1.5倍に拡大し、味わいをさらに強化。飲用機会の創出を図る。3月以降順次切り替えて販売する。ALC5%、750㎖/1千187円、300㎖/475円、150㎖/285円。