3月の展示会、軒並み中止に 新型コロナで自粛相次ぐ

新型コロナウイルスの拡大防止へ向け政府がイベント開催の検討を呼びかけたことを受け、西日本各地でも3月に予定されていた展示会などが相次ぎ中止となっている。展示会のほかにも取引先を集めた企業や団体の会合、消費者向けのイベントや工場見学など多くの行事が自粛される。

卸が主催する展示会では、3月11~13日に神戸市で予定されていた加藤産業グループの総合展示会が中止に。毎年全国から5千~6千人を集める大規模な展示会だ。

また、広島市の広川、京都府福知山市の藤澤はいずれも3月4日の展示会を、トーホーグループは2月26日に大阪市で開く予定だった商談会を中止した。

このほか、日食協近畿支部が3月5日に予定していた講演会、旭食品近畿支社が同18日に予定していた近畿旭友会、万代やオークワなどのスーパーが取引先を集めて行う会合も3月中に開催予定のものは、軒並み中止または延期となっている。

一般消費者を対象にしたイベントでは山口県のスーパー、丸久が防府市で3月14日に開催を予定していた会員向け感謝イベントを中止。オタフクソースは3月末まで、グループの国内全工場の見学やお好み焼教室の実施を中止すると発表した。

2月中は予定通りに開かれる会合も多かったが、マスク着用を義務付けたり、試食・試飲を禁止するなどの対応をとった。

三井食品が2月20日に大阪市で開いた提案会では、来場者全員にマスクの着用を依頼し持っていない人には受付で提供した。ユーシーシーフーヅが2月25、26日に神戸市で開いた展示会ではマスク着用に加え、試飲・試食の提供も見送り開催時間も短縮した。伊藤忠食品が26日に大阪市で開いた酒類展示会では、入口にアルコール消毒剤を用意しボードで予防対策を呼び掛けた。

中止になった展示会に出展する予定だったメーカーは「新商品を発売のタイミングで売り込みたかったが、やむを得ない」と残念がる。また、ある卸の幹部は「2月中なら何とか開けたが、3月に入ってからでは難しい。何かあったことを考えると、最初からやらない方が賢明だ」と話していた。