オーダーサプリを通販で展開 ユーザーごとに最適な栄養素を補給 ファンケル

ファンケルは2月20日、一人ひとりの健康状態に応じた1パックのオーダーメードサプリメント「パーソナルワン」を通信販売で発売する。「パーソナルワン」は食習慣のアンケートと尿検査から購入者の健康状態を分析し、最適なサプリを提供するというサービス。健康意識の高い50代から60代の男女をメーンターゲットに展開する。サプリユーザーからの「自分にとって本当に必要な栄養素が分からない」「選んでいるサプリが本当に合っているのか不安」といった声に応えたもので、同社では「25年以上にわたり培ったサプリ事業の知見を結集した」としている。

購入者側では食習慣や生活習慣に関するWebアンケートと、・ミネラルといった基本栄養素の充足度を把握するための尿検査を実施。同社がその結果をもとに医師が監修し開発された理論により必要な基本栄養素と健康の悩みを分析した上で、その人にとって最適なサプリを提案する。

同社研究所では尿検査で基本栄養素の充足度を可視化することに成功。中でも「鉄」と「亜鉛」の分析技術の実用化は世界に先駆ける新技術として注目されているという。購入者には基本栄養素の「ベースサプリ」と「健康悩み対策サプリ」を組み合わせて提供。粒数や種類により組み合わせは10億通り以上となる。自社工場でオーダーメード生産し、1か月に1度、定期的に30日分の製品を送る。

25年以上にわたる知見を結集した「パーソナルワン」
25年以上にわたる知見を結集した「パーソナルワン」

電話窓口の「パーソナルワン相談室」で栄養士や薬剤師をはじめとするカウンセラーがサポート。また、食事管理アプリで知られる「あすけん」ともサービスを連携し、「あすけん」のプレミアムサービスと同等の機能を持つ「ファンケルパーソナルワンコース」を無料で使用できるほか、アプリ上で栄養士による食生活改善アドバイスの提供や、蓄積した食事記録や栄養素摂取量をもとに次回の「ベースサプリ」を提案する。

価格は基本栄養検査キット(尿検査)が5千500円、「パーソナルワン」は約4千~約4万円(サプリの種類や数により異なる)。ファンケル会員には1月27日から先行で販売する。

1月15日に都内で開かれた発表会で、名誉相談役ファウンダーの池森賢二氏は「サプリを栄養補給と考える人は多いが、予防医療という点でも担う役割は大きい。当社がサプリ事業を開始した頃から、『最終的には使用する人それぞれのサプリを提供する時代になるだろう』と予想していた。それがようやく実現することになった」と振り返った。

監修を手掛けた健康院クリニック院長の細井孝之氏はビデオメッセージで「栄養摂取状態を客観的に把握することは大変難しいこと。『パーソナルワン』はそれを可能にする新しいシステム。健康長寿に必ず役立つものだと思う」とコメント。

社長兼CEOの島田和幸氏は「今回の発表は当社のサプリ事業の歴史の頂点に位置付けられるもの。サプリのリーディングカンパニーとして、人生100年時代の健康を実現すべくサポートしたい。当社では創業から40年にわたり世の中の不安を解消する事業を手掛けてきた。今後、キリングループとの協業が本格化する。双方のシナジーを創出して、医療費削減にも貢献したい」と意欲をみせた。