かどや製油は22日開催の取締役会で、久米敦司取締役副社長執行役員の社長就任を決めた。小澤二郎社長は代表取締役会長に就任する。6月25日付。同社にとって16年ぶりのトップ交代。「新たな経営体制のもと経営基盤・体質の強化を図り、さらなる企業価値向上を目指す」とした。
会長に就任する小澤氏は03年の社長就任来、ごま油のトップメーカーとして事業拡大をリードしてきた。04年のジャスダック上場から10年間で東証一部に上場。一昨年には食品ごま大手のカタギ食品をグループ化し、連結経営に移行。前期決算では売上高300億円を突破した。
今秋には主力生産拠点の小豆島に続き、千葉・袖ヶ浦工場が新たに稼動することや、米国や欧州向けごま油の輸出展開も広がっており、小澤会長と久米社長の新体制でさらなる事業拡大につなげる。
新社長の久米氏は1955年生まれ、63歳。78年に三井物産に入社、2006年石油部長、10年執行役員金融・新事業推進本部長、13年常務執行役員、15年専務執行役員関西支社長、16年同欧州・中東・アフリカ本部長兼欧州三井物産社長を歴任した後、18年4月にかどや製油に入社し、同年6月から取締役副社長執行役員。