新紙幣に渋沢栄一 日本のビール産業の礎築く 

サッポロビール前身で会長務める

新一万円札の肖像画に決まった渋沢栄一氏は、日本のビール産業の草創期にその礎を築いた人物の一人。

創業とゆかりの深いサッポロビールは、次のコメントを発表した。

「ビール産業をはじめ、現在の日本企業の礎をつくられたことに、改めて深い感謝と敬意を表します。当社とゆかりのある人物が、国民の生活に広くかかわる新紙幣にデザインされることは、大変感慨深いことと思います」。

サッポロビールの源流となる開拓使麦酒醸造所は明治19年に北海道庁から民間に払い下げられた。翌年に渋沢氏らが譲り受け設立されたのが札幌麦酒会社(サッポロビールの前身)。約定書に創立発起人総代として名前を連ねており、明治27年には会長に就任している。

「新たな時代にふさわしい」キリン磯崎社長

またキリンHDの磯崎功典社長は9日、次のコメントを発表した。

「文明開化華やかなる明治の頃、ビールは新時代の飲み物だった。渋沢栄一氏はキリンビール前身のジャパン・ブルワリーの発展を支えた一人であり、新たな時代の到来にふさわしいと考える。めまぐるしく変化する時代に、渋沢栄一氏の公益の精神に学び、当社も社会とともに歩み、未来に向けて新たな価値を提供していきたい」

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