流通・飲食小売ヨーカ堂「セブン・ザ・プライス」前期5割増 毎日の選択肢に低価格帯PB強化 今期400品目まで拡充
カナエ モノマテリアルパッケージ

ヨーカ堂「セブン・ザ・プライス」前期5割増 毎日の選択肢に低価格帯PB強化 今期400品目まで拡充

 イトーヨーカ堂の低価格帯プライベートブランド(PB)「セブン・ザ・プライス」が販売好調だ。26年2月期は既存店ベースで約50%増をマーク。パン、ウインナーなど日常の食卓で登場頻度の高い商品群がけん引した。足元では物価高で節約志向が一段と強まっており、今年度はアイテム数を前期比約3割増、400品目規模まで拡充。第1弾で大容量1kgの「マヨネーズ」、製造コスト低減を追求した「焼のり」、お得感ある「インスタントコーヒー」などを4月にかけて順次発売する。

「セブン・ザ・プライス」は21年の導入から右肩上がりで伸長。品質と味には妥協せず、商品設計の段階から「デザインの色を削減」「物流の効率化」「大容量で生産」「シンプルな商品作り」を実践して無駄を徹底的に省き、低価格を実現している。

土居仁執行役員フード&ドラッグ事業部長
土居仁執行役員フード&ドラッグ事業部長

 3月31日に記者会見を開き、土居仁執行役員フード&ドラッグ事業部長は「消費の二極化が顕著になる中、毎日の選択肢として手に取りやすい価格帯のニーズが高まっている」と市場動向を説明。

低価格PBの拡充により、「イトーヨーカドーやヨークマートでは客数や買上点数の増加に繋がっている」との手応えも話した。

 26年度の「セブン・ザ・プライス」は売上2割増を計画。新商品は購入頻度の高い日常使いのカテゴリーに絞って強化し、1個・100g・1食などユニット単価での確かな安さの実現に注力した。

 「マヨネーズ 1kg」は税別578円。ボトルキャップはメーカーの既存品を活用し、製造は工場の稼働率が低い時期に集中させてコストを抑えた。100g当たり57・8円。

 近年価格上昇中の「焼のり」は「3切20枚」で同278円。価格競争力のある韓国産を使用した。

 「インスタントコーヒー 100g+20g」は同398円。コンテナ単位での一括調達を実施。期間限定で増量する。

 「チキンナゲット」は大容量500gで同498円。総菜部と精肉部が連携し、共同仕入れでコストを削減した。

 簡便調味料の「麻婆春雨 143g」は同198円。包材・資材を効率化し手ごろな価格とした。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。