明星食品は、今年も暑くて長い夏を想定し、2年目となる「麺の明星 汁なし麺拡大戦略 2026」を推進する。得意分野の汁なし麺を生かしたマーケティング施策で、昨年は「一平ちゃん夜店の焼そば」「ぶぶか油そば」「中華三昧 赤坂璃宮 涼麺」などの販売拡大が顕著だった。今シーズンは「一平ちゃん夜店の焼そば」の袋めんタイプ(東日本エリア先行)をはじめ夏季向けの商品群を拡充。独自の積極施策で需要を喚起する。
業績好調、独自施策で需要喚起
第3四半期累計(4~12月)の同社売上収益は前年比6.3%増と業界平均を上回った。豊留昭浩社長は「『汁なし麺拡大戦略』やアニバーサリーイヤー企画などが奏功した。秋以降は『麺の明星 主食麺宣言!』を展開。CM、SNS、店頭施策を通じて大々的にアピールした」などと好調要因を語った。
26年春夏のマーケティング施策は木所敬雄取締役マーケティング本部長が説明。「汁なし麺拡大戦略」を強化する方針のもと、“気象マーケティング”の重要性が増していることを指摘し、「いまや1年の半分(4月中旬~10月上旬)は夏期といえる。当社は夏を四分割してきめ細かなマーケティングを推進。需要が山場を迎える初夏と盛夏を中心に、暑くなればねり込み麺や独自製法にこだわっている明星の汁なし麺が売れる環境を作っていきたい」と話した。
市場分析に際しては、著名な流通気象コンサルタント、常盤勝美氏(True Data社)の考察を新たに取り入れた。
「一平ちゃん夜店の焼そば 袋 からしマヨ付 5食パック」は4月6日から東日本エリア先行で発売。フライパン一つの簡単調理で「ソースねり込み麺」「夜店ソース」「からしマヨ」が揃った旨さを熱々で楽しめる。「鉄板焼そば 5食パック」「同かつお風味 5食パック」は発売58周年にして8年ぶりにリニューアル。麺のソースねり込み量を1.3倍に増やし、香ばしさがアップした。4月6日から全国発売。
昨年夏、「中華三昧 赤坂璃宮 涼麺」が前年比4割以上増と拡大した。猛暑による販売期間の延長や夕食への登場回数増加が背景にある。今シーズンはパッケージをリニューアルした「涼麺」を3月9日から発売し、新商品「同 辛涼麺」を5月11日に投入。冷し中華の爽やかな味わいにシビれる辛さを加えた。

一方、市場で「プチ贅沢品志向」が高まっていることから、「ニッポンの神チェーン」ブランドを立ち上げ、「田所商店 濃厚味噌」と「魂心家 濃厚豚骨醤油」を3月16日から発売する。人気上昇中のラーメンチェーン店が監修した本格感ある味わいが特徴。手軽なタテ型ビッグカップ麺で楽しめる。
同社は新シリーズを加えたラインアップを「新明星 五重塔戦略 春夏夏の陣」と命名。引き続き市場の変化と消費の多様化に応えていく方針。


