日本ハムは、スペイン産豚肉等のアフリカ豚熱(ASF)による輸入一時停止問題で供給不足が見込まれる豚肉原料商品について、既存のロースハムやベーコン等に代用できる「加工肉の新しい選択肢」を今春の新商品等で提案し、売場を活性化させていく。

グループの提案会を1月14~15日東京会場、21~22日大阪会場で開催し、21日に井川伸久社長は東京会場の来場者数が「想定以上」であったとし、「世界情勢等先が読みにくい時代、多くの流通・外食の経営者にご来場いただいた。食のインフラ企業としての責任を強く自覚し、未来の食文化や市場の新たな可能性をともに切り拓いていく」と力強く語った。
ハム、ベーコン売場は、低価格市場に陥っている現実と原料不足等による価格高騰の両面の課題に対して、人気のシャウエッセンブランドから、ブロックベーコンのように使える「シャウブロック」、スライスベーコンのように使える「シャウスライス」を発売する。
また、焼いておいしいシャウスライスに対し、「生のままでもくちどけが良い新しいハム」(松本之博常務加工事業本部長)として、「サラダデッラ」シリーズを投入し、新たな市場の構築を図る。
また、精肉売場向け加工食品として、「肉加工品とは逆の発想」(同)で、精肉を加えて本格料理が完成する「お肉があればすぐできる」シリーズとして「肉じゃがの具」「ビビンバの具」を今後発売するなど、多様化する消費者ニーズに幅広く対応する。
一方、食肉では、生活者インサイト調査で「精肉購入時にワクワク感がなく、作業のように購入している」という「大きな課題が浮き彫りになった。ここに精肉市場の活性化がある」(細谷信博常務食肉事業本部長)とし、会場では「基本的な食欲」「喜び・楽しみ」「健康」「簡便性」など7つのニーズに分類し、それぞれ売場や商品を提案。その一つ「リラックス・活力」ニーズでは、売場を「赤身派」と「脂身派」に分けた大胆な提案を行った。
大阪会場も商談スペースを増設したほど多くの来場があり、随所で来場者と同社担当者が活発な意見を交わしていた。
