12.1 C
Tokyo
14.5 C
Osaka
2026 / 02 / 15 日曜日
ログイン
English
加工食品菓子ブルボン、海外展開に意欲 新潟県柏崎市から挑戦 5代目社長・吉田匡慶社長が語る

ブルボン、海外展開に意欲 新潟県柏崎市から挑戦 5代目社長・吉田匡慶社長が語る

 6月27日から現職の5代目社長・吉田匡慶社長は、ブルボン創立101年目を迎えるにあたり吉田康前社長(会長)からバトンを渡された。

 12月4日、取材に応じた吉田社長は「正直、もう少し先だと思っていたので驚いた」とその時の心境を語る。

 吉田社長にとって、4代目社長の吉田康会長は叔父、3代目社長の吉田高章氏は祖父にあたる。二人の背中をみて育ち「ブルボンにとらわれず、漠然と自分で会社を興したいという憧れがあった」という。

 大学卒業後、ベンチャーキャピタルと銀行で経験を積み2014年10月にブルボンに入社。
 「ベンチャーキャピタルでは投資、銀行では融資を担当し、そこで多種多様な業種の経営者の方と話をしながら仕事をしてきたことが私の強み」と語る。

 社長就任後、3か月間、全国の取引先を回りニーズや要望、期待を汲み取ることに専念。「物価高に賃金上昇が追いつかない中、自社チェーンだけの特徴を生かした商品や、競合との価格競争ではなく価値で訴えられるような商品が求められていることが分かった」という。

 地元・新潟県柏崎市から挑戦を続けることを承継し、国内事業を1つの柱にしつつ海外展開に意欲をのぞかせる。
 「現在、中国で販社と製造工場、アメリカとベトナムに販社を構え、主にビスケットやグミ、チョコスナックを輸出している。ベトナムには25年6月に販社を設立し、中国の工場では主にビスケットを製造。これら3つのエリアを軸足に拡大していきたい」と力を込める。

 国内では人口減少やライフスタイルの多様化に対応すべく商品開発に磨きをかける。

 持続可能な原料調達にも取り組む。
 11月12日、ベトナム・ザライ省の現地企業と「ザライ省におけるカカオ原料生産地域の開発および安定的な消費の確保に取り組む覚書」を締結した。
 これには「ベトナムでカカオ豆が生産されているが、産業としてはさほど大きくなく、そこに対しての協力が求められていた。我々としてもカカオ豆の栽培を含め責任ある調達・品質管理ができるような体制を目指して少しずつでも手を打っていかないといけない」との思いが込められている。

 同覚書には、カカオ豆の持続的かつ安定的な調達を目指した7年間の購入契約に加えて、 ベトナムのチョコレート製造・輸出企業Trong Duc Cacao社との持続可能なカカオ原料産地形成を目指す協力プログラムの一環として、現地のカカオ農家に3年間で約4万本を超えるカカオの苗木を無償提供する項目が含まれる。

 持続可能な物流も推進していく。
 「菓子業界の中では比較的早くパレット化に取り組みを進めており、共同配送の取り組みも強化している。現在、卸さま向けの輸送量の5割弱がパレットでの納品となっているが、引き続き新潟県内のメーカーとも協力してパレット化や共同配送に取り組んでいく」と述べる。

 趣味はサッカーと旅行。
 「小さい頃からサッカーをやっていて、家族と旅行をするのが好きなくらい」と笑みを浮かべる。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。