食物アレルギーに配慮した「特定原材料7品目 アレルギー対応クリスマスパーティ」がこのほど、ホテルグランヴィア広島(広島市)で開かれ、家族連れなど60人が参加した。
米粉で仕上げたアメリカンドッグやピザ、豆乳を使ったホワイトチョコのデザートなど30種類の料理が並び、参加者はバイキング形式で好きな料理を取って楽しんだ。
このイベントはホテルグランヴィアとフードマリコとの共催で、この日が13回目。あいさつに立ったフードマリコの上田まり子社長は「この取り組みは4年目を迎えた。来ていただくお客様なくして開催できない。ここまで続けてこられたことに感謝している」と述べた。
食材に配慮するだけではなく、テーブルの裏側まで清掃も徹底。ホテルグランヴィア広島の島田正義総支配人は「実際にイベントを行い、食物アレルギーを持つ子どもたちが多いことを実感した。準備は大変だが、心から喜んでもらえるので、スタッフも気持ちよく仕事できる」と話していた。
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上田社長に話を聞いた。
食物アレルギーを持つ人は外食だけでなく、外出もそれほどできない。当事者も家族も一緒においしく食事できる場が欲しいと、グランヴィアに話し賛同いただき開催したのが始まり。
参加者20人からの小さなスタートだった。皿やトングを持ったことのない子どもが、自分で食事を取る姿を見て涙を流すお母さんもいた。その後、リピーターも増え、広島だけでなく東京や大阪から来られる方もいる。今回は大人向けの料理も充実させた。クリスマスメニューを一緒に楽しんでもらいたい。
