8.9 C
Tokyo
11 C
Osaka
2025 / 12 / 29 月曜日
ログイン
English
トップニュース甘酒市場、回復基調 「森永甘酒」の牽引役は「糖質オフ」

甘酒市場、回復基調 「森永甘酒」の牽引役は「糖質オフ」

 「森永甘酒」の牽引役は今年2月にリニューアル発売した「甘酒 糖質50%オフ」。既存の「甘酒 糖質30%オフ」と差し替えで、さらに糖質を下げた商品となる。新たに医師へのヒアリングを行い、「医師の推奨意向」マークを記載している。

 森永製菓のマーケティング本部食品マーケティング部の熊野貴文氏は「糖質オフの甘酒は限られており、差別化できている商品で、春夏の伸長率が高かった。これまで糖質を気にされて甘酒を買わなかった方が、買うきっかけになっている。リピートが多い」と語る。

 夏場は、「冷やし甘酒」と「スパークリング甘酒」が熱中症対策ニーズもあり好評を博した。

 特許取得の「スパークリング甘酒」は、昨夏の長期化を受けて昨年より販売期間を延長したところ純増となった。

 「『森永甘酒』のメーンユーザーよりも下の世代の20~40代を獲得できており、ブランドの間口を広げている」と胸を張る。

 同様に春夏で好調だったのは「甘酒粉末タイプ」。著名人が愛飲しているという自発的な発信や、アレンジに使いやすい汎用性、経済性など複数の要因で支持が拡大しているという。

 汎用性については、「甘酒粉末タイプ」をヨーグルトに入れるなどの動きがユーザーの声から浮き彫りとなり「普段の食生活に発酵食品をプラスすることで、より健康的な食事になるという考えがお客様に根付きつつある」とみている。

 今後の甘酒市場は、発酵食品への注目や気候の変化に商機を見いだす。

 「発酵食品が世間的にも見直されていることで、甘酒市場の追い風になるのではないか。夏と冬が長くなる二季化も、熱中症対策と冬場のホット飲用で甘酒を飲むシーンを増やすチャンスがある。初めて飲む方にも、飲んだことがある方にも改めて飲用の機会を作っていきたい。甘酒が季節催事の風物詩になったらうれしい」と期待を寄せる。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。