昭和(愛知県稲沢市、青山尚正社長)は10月15日・16日、本社会場で「第52回 年末謝恩見本市」を開催した。
今年は「納(おさめる)」をテーマに掲げ、卸の本分である「ほしいものを ほしいときに ほしいだけ」届ける企業姿勢を強くアピール。出展企業は約350社。2日間で約1500人が来場し、秋冬の新商品や年末年始商材を吟味。冬商戦に向けた売場・商品提案にも熱心に耳を傾けた。
会場は、今回のテーマである「納」を象徴する商品として、納豆にスポットを当てた特集コーナーからスタート。全国の納豆を紹介するとともに、納豆汁や納豆巻きなどおすすめメニューの提案、納豆の歴史をまとめたパネル展示などを行った。
これに続いて、地元・東海地区の豆腐や佃煮、ご当地グルメの富士宮焼きそばといった和日配、水産品を中心とした年末年始商材などをラインアップ。

さらに昭和グループ各社のオリジナル商品や重点施策の紹介、各部門・カテゴリー単位で構成する新商品・年末商品提案コーナー、催事・キッチンカー、産学連携など多彩な切り口で来場者を魅了。人気のマグロ解体ショーも盛況だった。
昭和オリジナル商品では、とよかわ大葉やカクキューの赤出しみそなど地元のこだわり原料を使用した「刻み大葉みそ」をいち押しで紹介。
管理栄養士を中心とした女性チームが手掛ける「レミフィッシュ」ブランドの“小魚でおいしくカルシウム補給”シリーズからは、第4弾「えびと昆布とアーモンド」(11月発売)が登場した。
また現在開発中の、食物繊維が補える「献立いろいろお魚キット(たら、えび)」も並べ、ユーザーの反応を探った。

塩干の「太助」では、主力商品の拡販と合わせ、今後強化を図っていく路面店とEC販売についてもPRした。
初日開会式で青山社長は、「今回の特集を組んだ納豆は、当社にとってもご縁の深い商品。戦後間もない、中京地区では納豆を食べる習慣があまりなかった頃から販売を始め、苦楽をともにしてきた。私どもも納豆のように地道に、いつまでも粘り強くやっていきたい」と語った。


