食品メーカー6社 生産設備データ標準化へ 機械団体とコンソーシアム設立

食品メーカー6社と食品関連機械の業界団体である一般社団法人日本包装機械工業会は、去る7月に「生産設備データ標準化コンソーシアム」を設立した。

食品メーカーにおける生産設備データの標準規格がなく、機械メーカーのデータ仕様・制御プログラムも各社各様。また、食品メーカーの要求仕様も各社各様のため、機械メーカーは食品メーカー向けのプログラムをオリジナルで開発している。

その結果、多種多様なプログラムとデータ仕様が存在。食品メーカーには、各設備のデータ仕様・プログラムの対応が求められ、データ収集・活用にかかるコスト/労力が増大し、機械メーカーも開発効率化が課題となっていた。

コンソーシアム設立により、食品メーカーの生産設備が持つ多様なデータを収集・利活用することで「製造DX」を推進する。参加メーカーは味の素、味の素食品、カルビー、サントリーホールディングス、ハウス食品、明治の6社。

生産性向上や品質向上に生かすために、生産設備データに関する標準規格の策定を目指す。比較的共通性が高い包装工程をターゲットに、国際的に広く使われている規格をベースに、主にデータ仕様と通信方式の標準化を検討する。

これにより中小でも低コストで生産性向上や品質向上に取り組め、農林水産省など関連省庁とも連携しながら、標準規格の普及を目指す。コンソーシアムの代表は、味の素食品事業本部食品生産統括センター長の宇田茂平氏。