越後製菓は、拡大するパックごはん市場に向けて、次世代型米飯として昨年12月にリニューアル発売した米飯部門の主力商品「日本のごはん 4食入」に注力する。
前期(3月期)、令和の米騒動で需要が急増し「日本のごはん」を昨年10月から一時休売していた。
一時休売に先立ち、星野一郎会長が率先して食味改善など「日本のごはん」のリニューアルに向けた開発に着手。
併せて生産体制も増強し、1食ずつ個包装にするなど利便性を高める仕様に変更して販売を再開した。
リニューアル商品には個包装に脱酸素剤を封入し、賞味期限を印字して外装開封後も簡単に保存ができるようにした。
中身は、良質な新潟県産コシヒカリと自然豊かな魚沼の水だけを使用している。

9月2日、発表会に臨んだ星野一郎会長は「ふっくらとおいしいご飯に仕上げ、コメが一粒ずつ立つ粒立ちのよさを志向した。半年かけてここまできた。電気釜で炊く家庭用のごはんよりはおいしい」と自信をのぞかせる。
酸味料を使用せず、容器も100度超に熱しても耐えうるポリプロピレン(PP)単一素材で接着樹脂を使用していない。そのため「容器臭が全くしない優れものになっている」と胸を張る。
小熊豊太常務取締役は「冷めてもおいしく、導入率が上がっている。無菌パックごはん市場あまだまだ伸びるとみており、他社にはない唯一無二の商品として『日本のごはん』を積極的に販売していきたい」と意欲をのぞかせる。
さらなる改良も視野に入れる。
星野会長は「やっと8合目まできた。もう少し改良して、ガス窯で炊くごはんや、割烹で出されるごはんを目指したい」との考えを明らかにする。
