AI活用し“社内事典” 「先進的事例に」守田社長 モリタ食材開発研究所

モリタ食材開発研究所(大阪市)はこのほど、生成AIを活用し、社内情報を網羅した事典を完成させた。

同社はこれまで、創業者である守田悦男会長の経験や知識、専門分野の技術など、多岐にわたる社内情報をアプリに蓄積し活用してきた。

今回、新たにAIと対話しながら、それらの情報を整備。「生成AI活用社内事典」を完成させた。事典は同社の主力である味づくりの事業、社員の共有事項、創業者のビジネス人生に関するものなど大きく5つの分野に分けられ606項目から成る。これらを製本することで、社員がいつでも閲覧できるようにした。

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守田勝雄社長は今回の事典について、次の通り語った。

「意思疎通のヒント」

21年に社内事典を完成させたが、新たにAIの視点から情報をまとめた。特に創業者がビジネスを通して、社会貢献を体現してきたのを次世代に伝えたい。

今後、食品業界では少子高齢化で、外国人を含めた従業員の多様化が進むだろう。社内で意思疎通を図る際のヒントとなり、業界の先進的かつ具体的な事例になると考えられる。