4.2 C
Tokyo
2.2 C
Osaka
2026 / 02 / 03 火曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料味の素AGF「ちょっと贅沢な珈琲店」に外食カフェ代替の可能性 品質とユニークなネーミングで 勢い加速へ提案続々

味の素AGF「ちょっと贅沢な珈琲店」に外食カフェ代替の可能性 品質とユニークなネーミングで 勢い加速へ提案続々

 味の素AGFの「ちょっと贅沢な珈琲店」に外食カフェ代替の可能性が浮上した。

 原材料高騰により、家庭用コーヒーとともにカフェで飲む1杯コーヒーも値上げ基調にあることから、家庭外で数回飲むうちの1杯を家庭内に置き換えるといった動きが強まり、「ちょっと贅沢な珈琲店」がその受け皿の1つになっていると推察される。

 品質とともに「珈琲店」のユニークなネーミングが外食カフェニーズの取り込みに奏功しているとみられる。

 家庭用コーヒー商品でこれまでに実施した価格改定について、8月19日、発表会に臨んだ伊藤英郎執行役員は「店頭価格が上がると瞬間的には落ちるが、回復のスピードが早く、落ち幅は想定していたよりも小さかった。家庭内飲用の構成比は上がっており、こうした(値上げ基調の)環境になると、家庭用商品で自らのドリンクライフを楽しもうとする無意識な行動が早い回復の後押しになったと思っている」と語る。

伊藤英郎執行役員
伊藤英郎執行役員

 この中で「ちょっと贅沢な珈琲店」については「クオリティの良さだけではなく『珈琲店』という『店』をつけたネーミングが秀逸だったということと、その世界観がいろいろなカテゴリでしっかり表現できていることが今の『ちょっと贅沢な珈琲店』の強さだと思う」と述べる。

 「ちょっと贅沢な珈琲店」で展開する複数のカテゴリうち、特に外食カフェのニーズを取り込んでいるとみられるのがスティックブラック。

 「他のカテゴリと比べて外食を楽しまれているお客様がスティックブラックに新規にチャレンジされていることが分かってきた。その中で『ちょっと贅沢な珈琲店』が非常に高いパフォーマンスを発揮している」と説明する。

 ブランド内で複数カテゴリの買い回りも起きているという。

売場に並ぶ「ちょっと贅沢な珈琲店」スティックブラックスペシャル・ブレンド
売場に並ぶ「ちょっと贅沢な珈琲店」スティックブラックスペシャル・ブレンド

 「物凄く買い回っていただいている。忙しい朝にはゆっくりとハンドドリップできないのでスティックブラックが選ばれ、休日にはホームサイズのレギュラーコーヒーの登場頻度が上がっていくとみている。『ちょっと贅沢な珈琲店』のLTV(ライフ・タイム・バリュー)が高まっており、それをさらに促進していきたい」と意欲を示す。

 ブランド力も高まり「味わいといったファンクショナルな要素だけではなく、日本の喫茶店文化に近しいようなエモーショナルな要素も非常に高くご評価いただいている。エモーショナル要素を感じられるブランドというものは国内では絶対強いと思っており、そちらに注力をすることで当社のユニークネスも上げていきたい」と力を込める。

「お店の味わい24杯分」のアイキャッチ
「お店の味わい24杯分」のアイキャッチ

 外食カフェニーズの流入の動きを受けて、秋冬に向けてはレギュラーコーヒーのパッケージデザインを刷新。「お店の味わい24杯分」と1袋当たりの杯数換算のアイキャッチを新たにあしらった。

 そのほか「スペシャル・ブレンド」の商品名の前に“コク深い”の文言を大きく配置するなどして味わいを訴求強化して、買い回りを促進していく。

 「スペシャル・ブレンド」については焙煎・ブレンドも見直し深煎りコーヒーユーザーの嗜好を捉えた味わいへと進化させた。

 買い回り促進による杯数拡大を目的に新発売したのが「マイルド・ブレンド」。モカやキリマンジャロと産地に軸足を置いたラインナップの中で、今回、自分好みの味わいを求めるニーズに対応する。

 味わいは、外食のトレンドを意識して、香り高く苦味と酸味を抑えたバランスの良い味わいに仕立てられている。

「プレミアムドリップカフェインレス」(下)と「プレミアム産地アソート」などのスティックブラック
「プレミアムドリップカフェインレス」(下)と「プレミアム産地アソート」などのスティックブラック

 ドリップコーヒーからは、本格志向のコーヒーユーザーに対応したカフェインレス商品として「プレミアムドリップカフェインレス」を新発売した。

 同商品は妊産婦やカフェイン忌避層だけではなく、コーヒーユーザーのカフェインマネジメントの一杯と位置付けていることから、本格感を極力打ち出すべく単品のカラーに紫色を採用した。

 インスタントコーヒーからも味わいのニーズに対応すべく「マイルド・ブレンド」と「リッチ・ブレンド」の2品を新たにラインナップに加えた。

 スティックブラックでは、「プレミアム産地アソート」と“微粉砕コーヒー豆入り”を謳った「マスターのこだわりブレンド」を新発売した。

 微粉砕コーヒー豆入りのインスタントコーヒーは過去にも発売。今回、外部環境が変わる中でスティックブラックに採用して、家庭外からの流入を促進していく。

 「プレミアム産地アソート」については、既存品の「ブラックインボックス」産地ブレンドアソートの売れ行きが「スティックブラック単品売上で2位、3位を占めるほど非常に強いパフォーマンスを発揮している」ことから期待を寄せる。

スティックブラック「マスターのこだわりブレンド」
スティックブラック「マスターのこだわりブレンド」

 「プレミアム産地アソート」には、ブラジル最上級グレード豆を100%使用したシングルオリジンコーヒーとグアテマラ最上級グレード豆を100%使用したシングルオリジンコーヒーの2種をアソートしている。

 「マスターのこだわりブレンド」では、外でコーヒーを飲む男性有職者の獲得を加速していく。

 スティックミックスからは「スティックカフェラテ 深いコク」と「スティックカフェラテ まろやかなコク」の2品を新発売した。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。