愛知県漬物協会 「香乃物祭」で業界発展祈念 免疫切り口に講演会も

愛知県漬物協会は8月21日、萱津神社の会館で第二回理事会を開催、漬物振興祭、県委託事業(愛知の野菜と漬物の魅力発信事業)など本年度事業を議題に意見交換した。

冒頭、曾我公彦会長は「今年も天候要因により、特に成ものの生育が心配され漬物業界の厳しさは続く。こうした現状を脱却するため様々な対応が必要だ」とあいさつ。

理事会では、チャリティ事業として「愛知の農林水産フェア」(11月9日、オアシス21)への出展、漬物技術研究会については、令和8年3月5日に愛知県食品技術センターで開催する。

曾我公彦会長
曾我公彦会長

講師には田中沙智・信州大学農学部農学生命科学科教授を招き「漬物の免疫機能メカニズム」をテーマに実施することが決まった。曾我会長は「消費者の健康志向でヨーグルトなど乳酸菌の販売が好調。漬物でも免疫機能などの健康訴求や機能性食品として販売するための知識が必要だ」と説明した。

当日は午後から「香乃物祭」が開催され、同協会会員企業に加え、全日本漬物協同組合連合会も出席し、香の物殿で執り行われた漬込神事に参加した。同祭は日本で唯一の漬物の祭りとして知られ、会員企業による漬物の販売も人気だ。なお漬物神事で漬け込まれた野菜は「香の物」として熱田神宮に奉納される。