ナチュラルチーズに新基準 乳製品の期限表示ガイドライン改定 日本乳業協会

一般社団法人日本乳業協会、全国飲用牛乳公正取引協議会、チーズ公正取引協議会は8月27日、「『牛乳等』及び『乳製品』並びに『乳等を主要原料とする食品』の期限表示設定のためのガイドライン」を改定し、各会員向けサイトに公開した。

改定では、ナチュラルチーズ(ソフト・セミハード)におけるリステリア菌の判定基準を新設したほか、期限表示の設定方法を見直した。従来は、ガイドラインに沿った試験結果(科学的根拠)で得られた日数に「安全率(0.7~1.0未満)」を乗じて設定していた。改定後は、製造者等が商品の特性や管理状況を勘案し、1未満の安全係数を掛ける、または期限から日数を差し引くなどして、責任を持って設定する方式に改めた。

さらに、微生物の増殖が抑えられ、品質のばらつきが少なく、安全性が十分に担保されている食品については、安全係数を掛けなくてもよいことを明記した。

改定は、今年3月に「食品期限表示の設定のためのガイドライン」(消費者庁)が改正されたことを受けたものとなっている。