ロック・フィールド、カゴメ 「野菜の日」スペシャルイベント 生産者とファンを招いて交流会

ロック・フィールドとカゴメの両社は、今年3月に業務提携し、「野菜と未来を創る未来プロジェクト」を立ち上げている。その一環として両社は「野菜の日」の8月31日、ロイヤルカスタマー40人と野菜生産者2人を招き、スペシャルトークイベントを開催。野菜をつくる人、届ける人、食べる人が一堂に会して、交流を深めた。

冒頭、ロック・フィールドの三好勝寛取締役企画開発本部長は「野菜の一ファンとして、今の野菜やこれからの野菜について考えながら楽しんでほしい」と挨拶。イベントは試食を交えながら和やかに進められた。

真っ赤なハッピを着て登場したカゴメの山口貴之飲料企画部課長は、8月5日に発売した「トマトジュースプレミアム」の開発秘話や開発の想いなどをプレゼンテーション。カゴメの最も大切にしていることは「畑は第一の工場」という考え方を示した上で、「価値の起点は畑にあり、生産者と一緒に畑に丁寧に向き合い、畑からお客様までを一貫したバリューチェーンとして捉え、この流れのすべてに責任を持つことがカゴメの強みだ」とし、「トマトジュースプレミアム一杯には収穫した国産100%トマトの恵みと全国の契約農家、カゴメの技術と情熱が詰まっている」と強調した。

続いてロック・フィールドの主力ブランド「RF1」を担当している明山計子氏と林若菜氏が、「野菜の日」の目玉商品である「野菜一日分350(サンゴーマル)サラダ」を紹介。林氏は「今年の野菜の日は『野菜のチカラで、未来を耕そう』をテーマに特別商品を販売。野菜を食べる人、育てる人、農業の持続可能性にも目を向けながら、野菜のチカラで未来を少しずつ耕してい行く」と述べた。

「水なすはサラダとの相性が良いです」と語る北野忠清代表
「水なすはサラダとの相性が良いです」と語る北野忠清代表

「野菜一日分350(サンゴーマル)サラダ」の中身について明山氏は「北海道産素材入り 緑の30品目サラダ使用、じっくりと加熱した野菜を使用、最後まで食べ飽きないための味わいの3ポイントを説明」した上で「野菜は生産者との出会いが大事。サラダには生産者とお客様をつなぐ使命がある」と語った。

「野菜を育てる人の声を聞き、食卓に並ぶ野菜をどんな人がどのように育てているかを知れば、野菜の存在がより深く、もっといとおしく感じられるのではないか」ということで、野菜農家2人のトークセッションを開始。ロック・フィールドのサラダに使用している「泉州水ナス」を栽培している北野農園は先祖代々、大阪府貝塚市で泉州水なすと、その原種である貝塚澤なすの栽培。北野忠清代表は、「水なすの歴史は古く、400年前の教科書にも記載がある。風土・治水・水にまつわる信仰の3つの要素が揃って、これまでつながれてきた。ぬか漬けだけでなく、サラダという今の時代の食べ方で全国の皆さんに味わっていただける事に大きなエネルギーを感じている」と語った。

「ごぼうは丁寧な土づくりにこだわっています」と語る東永光俊部長)
「ごぼうは丁寧な土づくりにこだわっています」と語る東永光俊部長)

宮崎県で60年前からごぼうやほうれんそう等の野菜やお茶を栽培している農業生産法人四位農園。東永光俊取締役耕種部長は「火山灰によって3mほどの黒土が積もっており、長いごぼうを作ることがでる。その土の微生物を元気にするため、たい肥作りにこだわって栽培している。ロック・フィールドには、ごぼうの風味を保つために土付きのままごぼうをお届けしている。サラダを食べる際には、ぜひ風味を感じてほしい」とし、気候や土壌に合った野菜を最適な時期に育て、最もおいしい状態で届ける「適地適作」という考え方も示した。

会場にはロック・フィールド、カゴメ、北野農園、四位農園のブースが設けられ、各ブースでファンとの交流が行われた。