大阪府健康医療部健康推進室は8月23、24の両日、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内デモキッチンで、「食のDEMO LIVE in大阪ヘルスケアPV」を開催し、参画した食品企業各社や地元の大学とともにそれぞれが「おおさかEXPOヘルシーメニュー」を提案し、調理実演と試食を行った。
同メニューは、大阪府が推進する野菜・油・塩の量に配慮したV(ベジタブル).O(オイル).S(ソルト).メニューに大阪グルメなどの要素を加えたもの。23日に調理実演した日本ハムは「ソイミート串カツ」と「とんこつ風ラーメン」の2品の実演と試食を約2時間で4回実施し、1回当たり約15人分の試食を用意した。
ソイミート串カツに使用したたんぱく質は、同社がこのほど開発した大豆由来の新素材(大豆100%ではない)で「新時代の新しいたんぱく質」(同社)に位置付ける。「焼いても煮ても揚げても」と多くの調理に適応でき、「冷めてもおいしく食べられる」特徴があり、今後の商品化につなげる。
また、とんこつ風ラーメンのスープは、動物性原料不使用。今年7月には主にEU向けに輸出しており、9月から海外の業務用向けに販売する。
続いてカゴメは、植物性の代替卵「Everegg」を使用した「neo日本の洋食~Evereggで仕上げたオムライス~」を提案した。趣旨について同社は「オムライスは日本独特のメニューで70年の大阪万博で注目された。それを今回の万博で、植物性でアレルギーに対応したネオオムライスとして提案する」とした。「Everegg」はホテルなどの業態で好評とのこと。
味の素は大阪のソウルフードをベースにした、たこ焼き風ライスボールを提案。地元産の野菜を使い、大阪の食文化と言える「あわせだし」のうま味を生かしながら塩分を抑えたヘルシーメニューとして好評。その他、雪印メグミルクは「『植物生まれ』で作る!乳酸菌ドレッシングでオートミールばら寿司」、キユーピーは「大阪きくなときつねの彩りサラダうどん」を提案した。