ヤグチが大阪で見本市 「4Pフード」提案

ヤグチは8月20日、「西ブロック大阪見本市」を大阪市のマイドームおおさかで開催した。西ブロックの管轄は関西以西の西日本全域で、大阪の飲食店を中心に550人が来場した。

テーマは、3月に東京で開催した春季見本市に続き「4Pフードのご提案」。4Pフードとは、費用対効果が高い「コスパ」、効率的な「タイパ」、健康促進の「ヘルパ」、スペース有効活用の「スペパ」のいずれかのパフォーマンスを持つ商品のことで、テーマ設定の背景について萩原啓太郎社長は「人手不足」を挙げ、「調理人不足もあり、アルバイトでも簡単に調理できる商品が求められている。ここを切り口に、4つのパフォーマンスでユーザーの課題を拾い上げ提案していく」と語った。

会場では、4Pフードの提案をさらに分かりやすくするため、129社の出展メーカーを4Pそれぞれで出展場所をまとめ、さらに4Pそれぞれをコスパは橙、タイパは緑というように色分けし、来場者も入口で4つの中から関心の高いパフォーマンスの色のテープを付けることで、来場者が何を課題としているか色で一目で分かるようにした。当日の状況について萩原社長は「コスパ、タイパを選ぶ来場者が多い」とし、普段の営業時はコスパを中心に、タイパは飲食店、スペパは個人店が多いとの印象を話した。

出展社129社のうち、9社が新規出展。新規のかね七はスペパゾーンに出展し、スティック状のかつおだしなどの顆粒だしの素を提案し「スティックの顆粒だしは使い切りであり、在庫スペースが液体だしより小さい」と利点を話した。

萩原社長は今期の売上状況について「6~7月で、全社で6.2%増、大阪は大口取引消失の影響があったが3%増」とし、伸長の背景に「1品でも配荷を増やす新配荷を強化している」とした。また、西ブロックの売上構成比は現在16%で「20%を目指している」と話した。