どんな食事にも合わせられるよう「ジャワティ」の原材料は紅茶のみ 36年前に作り上げられた価値が食のプロにじわり浸透 大塚食品

 無糖紅茶飲料の先駆けである大塚食品の「シンビーノ ジャワティストレート レッド」(以下ジャワティ)が料理人など食のプロにじわり浸透している。

 「ジャワティ」(500ml)1本には赤ワイン約1杯分のポリフェノールが含まれ、この渋み成分には口の中をすっきりさせる口腔内リセット作用がある。
 この口腔内リセット作用と原材料が紅茶のみというシンプルさが、テーブルドリンクとして食のプロから支持される主な理由となる。

 「ジャワティ」は平成元年(1989年)に発売開始され、無糖、無香料・ジャワ島産茶葉100%使用・透き通る鮮やかな琥珀色――のこだわりを30年以上守りつづけている。

 開発当時からテーブルドリンクを志向。商品名・ブランド名の「sinvino(シンビーノ)」はスペイン語の「Sin(~がない)」と「Vino(アルコール)」を組み合わせた造語で「今では当たり前だが、36年前からノンアルコールドリンクをコンセプトにしていた」と語るのは大塚食品の小林一志さん。7月29日、食のプロを交えた「ジャワティ」のPRイベントで挨拶した。

大塚食品の小林一志製品部部長(右)、製品部飲料チームジャワティ(兼)大豆飲料担当APMの菊地朱里氏(中央左)、琵琶湖研究所飲料開発室の児玉哲史シニアリサーチャー(左)、谷田彩研究員
大塚食品の小林一志製品部部長(右)、製品部飲料チームジャワティ(兼)大豆飲料担当APMの菊地朱里氏(中央左)、琵琶湖研究所飲料開発室の児玉哲史シニアリサーチャー(左)、谷田彩研究員

 大塚食品の琵琶湖研究所飲料開発室研究員として10年以上にわたり「ジャワティ」の研究に携わる谷田彩さんは「一般的な紅茶飲料では香料やビタミンCなどが添加されるが、『ジャワティ』はどんな食事にも合わせられるということにこだわった結果、紅茶の茶葉のみで作られている。シンプルだからこそ実は物凄く難しく、当社の独自技術で実現した」と胸を張る。

 大塚食品では近年、このテーブルドリンクとしての独自価値を草の根的に浸透させるべく、国産小麦のイベントなどに参加して国産小麦を使ったパンやラーメンとともに「ジャワティ」をアピール。

 昨年、この動きから人気ラーメン店「飯田商店」(神奈川県湯河原町)の店主・飯田将太さんをはじめとする食のプロを交えたPRイベントへと発展させた。

 飯田さんや料理人のほか、食材の生産・飼育を手掛ける生産者らが集うイベントを大塚食品が主催し、イベント会場周辺の地元のこだわり食材を使って作られる飯田さんの創作ラーメンなどとともに「ジャワティ」を提供している。

会場の様子
会場の様子

 同イベントは昨年、千葉県と埼玉県で開催。3回目となる7月29日のイベントは、秋田農園「タネニハBASE」(東京都東久留米市)の敷地内にあるカフェ&レストラン「La tavola felice de filippo(フィリッポの幸せな食卓)」(8月下旬開業予定)で開催された。

 イベントの狙いについて小林さんは「地場で生産していただいている方に、自分たちが生産したものが飯田さんのオリジナルラーメンに生まれ変わるということを知っていただくことと、『ジャワティ』で次の一口をおいしくすることを体験していただいている。『ジャワティ』の価値について、我々が一方的に語るのではなく、体験いただいた方々が自分たちの言葉で伝えていただくことがとても重要」と説明する。

飯田さんがイベント向けに考案したラーメンと「ジャワティ」
飯田さんがイベント向けに考案したラーメンと「ジャワティ」

 価値を体感した一人の飯田さんは、イベントを通じ素材そのものが持つおいしさに改めて着目する。
 「スープに強烈な味付けは要らないと最近気付いた。スープが濃くないと、麺・小麦の旨みや香りがスープに溶けだし、おいしさが掛け合わされ、最終的に満足できる味わいになる」と述べる。

 3回目のイベントで飯田さんが考案したオリジナルラーメンの麺は、タネニハファームの小麦「農林61号」にファームの地下から湧き出ている水を加えるなどして作られた。

 同じく農林61号など東久留米の素材を多く使用したオリジナルピザを考案したピッツェリア ジターリア ダ フィリッポのオーナー・岩澤正和さんは「ジャワティ」について「添加物などを使っていない料理に対して、原材料が紅茶のみの飲み物というのは違和感がないのだと思う。どんな食材や、どんな料理とも相性がよく邪魔をしない」と評する。

 同イベントには、料理人や生産者ら食のプロ約40人が参加。タネニハファームを巡るツアーも行われた。

 飯田さんはイベントを通じて「食材に対して謙虚な気持ちになった」とも語る。

岩澤正和さん
岩澤正和さん

 今回のメニューに使用する地元食材の探索の際、飯田さんと岩澤さんは、学校法人自由学園の生徒が飼育する“ブチ男”の愛称の豚に出会う。

 自由学園から“ブチ男”を食材として提供してもらえることになり、岩澤さんはピザにのせるソーセージに使用。

 一方、飯田さんは今回の創作ラーメンには合わないと判断したものの、「理想とする味で食べられなくても一つの形にして皆さんに見せた方がいいと考えた」ことから、創作ラーメンとは別にブチ男を使ったチャーシューとスープを作った。

 「今までは、食材が生きている姿を見ていなかったため、送られてくる食材に平気でダメ出ししていたが、今回、ブチ男くんの姿を見て、できるだけ使わなくてはいけないことに気付かされた。慢心に気づかされ、食材が送られてくるのは当たり前ではないと痛感した」と飯田さんは吐露する。

岩澤正和さんがイベント向けに考案したピザ
岩澤正和さんがイベント向けに考案したピザ

 年内に4回目のイベントを予定。製品部飲料チームの菊地朱里さんは「時間はかかるが、間違った情報が伝わらないよう丁寧に行うのが重要。『ジャワティ』の中味をもう一度理解していただけるような取り組みを継続していく」と意欲をのぞかせる。

 「ジャワティ」の品質面について、琵琶湖研究所飲料開発室で谷田さんとともに働く児玉哲史さんは「天産物である茶葉は、毎年微妙な変化があり、そのような変化に対応しながら『ジャワティ』の味を守り続けていかなくてはいけない」と力を込める。

 素材にこだわる料理人に寄り添うべく、サステナビリティも推進。

 「ジャワティ」ブランドでは今年2月から100%リサイクルペットボトルの導入を開始。現在は270mlサイズの「レッド」と「ホワイト」で導入しており、近く500mlサイズの「レッド」と「ホワイト」にも順次導入していく。

7月29日のイベントの参加者
7月29日のイベントの参加者
イベントでラーメンをつくる飯田将太さん
イベントでラーメンをつくる飯田将太さん