中部エリアを地盤とする食品メーカーでは、手軽に栄養補給ができる新商品を相次いで発売する。
既存商品にカルシウムなどの栄養を添加したものから、複数の食材を組み合わせたバランス食など、猛暑が続く中で日々の健康管理や夏バテ対策として活用の広がりが期待されているほか、手軽さにも重点を置くことで新規ユーザーの獲得を狙う。
豆乳飲料などを展開するマルサンアイは9月1日、「1日分のカルシウム&ビタミンD 豆乳飲料バナナ 200㎖」を新発売する。
「豆乳で手軽においしく、無理なく続けられる栄養補給」をコンセプトに、毎日続けても飽きないよう甘さを控えめにしたバナナのフレーバーを選定。不足しがちなカルシウムとビタミンDを1日分配合した。また、豆乳には女性ホルモンに似た働きをし、骨の維持に役立つ大豆イソフラボンなどの成分も含まれており、女性の栄養補給を特におすすめしている。
さらに、飲み切りにちょうどよい125㎖サイズで「調製豆乳1食分の鉄分」「豆乳飲料麦芽コーヒー1食分のカルシウム」「豆乳飲料抹茶1食分のカルシウム」も9月1日に新登場する。

また学校給食など業務用でうずら卵を展開する天狗缶詰は、栄養バランスを考えたうずら卵の市販向け新商品「ウズハビ デリ」をネット通販でスタートした。
学校給食での需要低迷により国産うずら卵の在庫が急増した同社では、うずら卵の摂取を習慣(HABIT)にしてもらおうと「UZU-HABI(ウズハビ)」シリーズを開発。その一つ「ウズハビ デリ」は、うずら卵やマッシュルーム、ヤングコーンなど栄養バランスを考えた9種の食材を使用し、白だし醤油ジュレで包んだ。タンパク質や鉄分、葉酸、ビタミンを含むうずら卵を主役として使用したタンパク質摂取サポート食。常温保存できるパウチタイプで、食シーンを選ばず栄養補給ができる。
同シリーズでは、「みるく風味」「バナナ風味」「黒糖風味」の3種のフレーバーの「ウズハビ スイーツ」。クラッシュしたうずら卵を使用し、コーンポタージュをイメージしたクリーミーな味わいに仕上げた「ウズハビ スプレッド」など今までの常識にとらわれない新商品も揃え、うずら卵の需要回復に取り組んでいる。

三重県のごまの総合メーカー九鬼産業では、特許製法で微粉砕した黒ごまパウダーと国産きな粉をブレンドした「九鬼さらさらセサミン黒ごまきな粉」を新発売した。
栄養豊富な黒ごまの色見をしっかりと出した商品で、牛乳、豆乳などでも溶けやすく、ヨーグルトやアイスのトッピングにも。黒ごまの色見を生かした菓子作りにも活用できる。
スプーン1杯(7g)に黒ごま約3000粒分が含まれ、カルシウムや鉄分、食物繊維、セサミンなど不足しがちな栄養が補える。