新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって昨年1年間で3万5000人ほどが亡くなられている。感染症は今も続いており夏に大きなピークが来る傾向にある――。
こう訴えるのは、東海大学医学部総合診療学系健康管理学領域主任教授の西﨑泰弘氏。
7月31日、都内で開催された「第12回アツいまちサミット2025」に登壇した。
夏に感染症が流行する要因については、病原体が強くなっていることに加えて免疫力の低下を挙げる。
夏の免疫力低下の主要因に以下の4つを列挙する。
――暑さで気持ちが高ぶる交感神経が優位になり睡眠不足が加速
――暑さでストレスホルモンが増加して自律神経が乱れる傾向
――暑さによる食欲不振
――冷房と外気の寒暖差による免疫の調整機能の低下
キリンホールディングスが7月25日に発表した試験結果を引き、高温条件下では免疫細胞pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)が鈍化することも指摘する。
その上で、キリンの独自素材「乳酸菌L.ラクティス プラズマ(プラズマ乳酸菌)」の添加により免疫細胞pDCの鈍化が抑制されることにも触れる。
サミットには、日本の歴代最高気温を記録した浜松市(静岡県)、熊谷市(埼玉県)、四万十市(高知県)、多治見市(岐阜県)、山形市(山形県)5都市の、まちづくりを考える行政職員や企業、学生約30人が一堂に会した。
サミットを共催するキリンホールディングスは、夏場の免疫対策として「プラズマ乳酸菌」入り飲料を5都市に計7000本をサンプリング。
サンプリングする「プラズマ乳酸菌」入り飲料は、止渇ニーズにも対応した「iMUSE(イミューズ)」ブランドをメインに、「おいしい免疫ケア」ブランドも対象に含まれる。
この日、会場で取材に応じたキリンホールディングスの林絵里香ヘルスサイエンス事業部マーケティンググループ主務は「夏にも免疫ケアが大事であることを広めていきたい。暑さ対策はいろいろあるが、私たちは免疫ケアという体調管理でサポートすべく今回共催させていただいた」と語る。