2.2 C
Tokyo
6 C
Osaka
2026 / 02 / 07 土曜日
ログイン
English
流通・飲食小売「イオン相模原ショッピングセンター」10代・子育て世代の獲得へ全フロア刷新 イオンリテールの最新モデルを全て集約

「イオン相模原ショッピングセンター」10代・子育て世代の獲得へ全フロア刷新 イオンリテールの最新モデルを全て集約

 イオンリテール南関東カンパニーは、「イオン相模原店」を核店舗とする「イオン相模原ショッピングセンター(SC)」で10代・子育て世代の獲得を強化すべく2023年頃から段階的にフロアを刷新し、7月18日、全館リニューアルオープンの運びとなった。

 この日、取材に応じた久保和義西神奈川事業部長は「イオン相模原SCは1993年8月にオープンして32年が経過。エリアの変化に応じてその都度、新しいフォーマットに切り替えているが、今回、象徴的にイオンリテールが取り組んでいる最新モデルを全て集約した」と胸を張る。

 イオン相模原の松木一朗店長は「Customer(市場・顧客)・Competitor(競合)・ Company(自社)の3C分析をしながら、何を売っていくのかを徹底的に調べて改装した。非常に高くご支持いただいている50~70代にそのまま来ていただきながら、10~30代のお客様を増やしていく」と力を込める。

「けやきスマイルガーデン」
「けやきスマイルガーデン」

 集客アップへ、直営店と専門店の力を融合させてフロア構成を再構築。専門店は「LAKORE(ラコレ)」「3COINS+plus(スリーコインズプラス)」「Zoff(ゾフ)」といった子育て世代に人気のショップを新たに誘致するとともに、既存の専門店については「少しターゲットの年齢を下げたような演出や装飾、商品のMDへと少し変えていただいた」(松木店長)。

 全フロアで広めの通路となっており、ベビーカーを押す子育て世代に配慮。イベントスペース「けやきスマイルガーデン」は吹き抜けで天井が高く、イベントがない日は子どもの遊び場として自由に利用できるようになっている。

 「赤ちゃんのハイハイが存分にできるのがコンセプト。つかまり立ちの練習もできる。静かで、夏は涼しく、冬は暖かい。天候に関係なく思う存分にゆっくりしていただきたい」との思いを込めた。

冷凍食品売場
冷凍食品売場

 食品とヘルス&ビューティケア(HBC)の売場は2023年11月にリニューアルオープン。HBC売場ではカウンセリング化粧品やZ世代に人気のコスメ「&be(アンドビー)」「Wonjungyo(ウォンジョンヨ)」「キャンメイク」などを拡充させている。

 食品売場の刷新ポイントは、冷凍食品や生鮮品にある。

 冷凍食品は、横浜をのぞく神奈川県で最大級の品揃えを誇る。
 340㎡の売場面積に平台の冷蔵ケースを2レーン敷き、約1100品目を品揃えしている。北海道から九州までの各地域で人気のご当地アイス・スイーツや有名チェーン店の外食グルメなどをラインアップしている。

 売場面積は刷新前と大差はないものの、多段のリーチイン冷凍庫を増やして「棚段面積では1.3倍」という。

対面鮮魚コーナー
対面鮮魚コーナー

 対面鮮魚コーナーは2倍に拡大し、イオンの社内資格・鮮魚士の資格を持つ接客販売員が常駐している。

 「魚離れを低減するために、販売員が毎日立って若い親御様に調理の方法をアドバイスしている。販売員にお客様がつくようにもなり、当店の対面鮮魚コーナーは全国で3番目の売上げ。近隣に競合店がある中で、お値段ではなくこういったサービスで差別化していく」と語る。

 朝仕入れた鮮魚は、お造りにしているほか昼からはフライなどに加工。焼き魚の売上げは全国で4番目を誇る。

 入口付近の花屋・青果売場から突き当り総菜売場までは伸びる約110メールの幅広い導線も特徴。「110メール歩いていただき、総菜売場で回っていただくのが改装の肝」と述べる。
 その導線では、真ん中に置かれた平台ケースで売られるジャンボパックの精肉や味付けされた精肉の売上げが好調に推移している。

「ダブルフォーカス」
「ダブルフォーカス」

 2階の衣料・住居フロアと3階のキッズフロアは、今年3月から7月にかけて順次オープン。
 衣料フロアではSPAブランド「TVC(ティーヴィシー)」が好調に推移。
 Z世代向け専門店「ダブルフォーカス」では「中高生の若いお客様が雑貨品などを目当てに訪れて計画の1.5倍で推移している。従業員さんも若く、非常に若い感性で売場を作っていただいている」との手応えを得る。

 食品・HBC改装前の2022年の年間来店客数は約1000万人。今期(2月期)来店客数1200万人を目標に掲げる。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。