20 C
Tokyo
18.8 C
Osaka
2025 / 12 / 01 月曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)持続可能な供給確保を
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

持続可能な供給確保を

2024年の一般食料缶詰びん詰(飲料を除く)の生産量は21万2000t、3020万箱。多くの主要品目が減産となり、前年比では7.9%減少した。長期縮小傾向が続くなか、国内生産量は10年前に比べて36%減、00年との比較では4掛け程度まで落ち込んだ.

▼缶詰からレトルトへのシフト、生産拠点の海外移転や輸入品の増加、近年では原料事情や製造コスト上昇の影響が増している。水揚量が減少しているサンマに続き、サバ缶も原料事情が悪化し、缶詰に適した原料確保が困難となり、操業を停止した工場もある。

▼高品質な国産果実缶の需要は根強いが、農家数の減少で原料確保に苦労する場面も多い。一次生産者の高齢化に加え、収穫期の台風被害や生育不良による歩留まり低下など、気候変動による農作物への影響も深刻化している。

▼今週末は土用の丑の日。今年はシラスウナギの稚魚が豊漁に恵まれたようだが、資源保護の観点から貿易規制の動きも強まっている。ウナギに限らず、持続可能な供給確保に向けて陸上養殖や水耕栽培などの技術革新が急がれる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点