マーケティングリサーチ会社、インテージの調査によると、旅行やイベントなど「夏休み」にかける予算は2年連続で減少する見込みだ。猛暑でキャンプ、テーマパークなど屋外アクティビティの減少が顕著なほか、物価高や円安で国内外の旅行を控える傾向もみられた。
調査は6月19~23日に全国15‐79歳の男女5000人を対象に実施。夏休み期間(7月19日~9月30日)の予算総額や行動予定を聞いた。その結果、予算は23年の平均6万146円をピークに、24年5万8561円(前年比3%減)、25年5万7284円(同2%減)と微減傾向にある。「物価高・円安が夏休みの予定に影響する」と答えた割合は約70%にのぼった。
夏休みの過ごし方は「自宅」(37・5%)が最多で、「国内旅行(宿泊あり)」(18・3%)、「ショッピングや食事など」(17・2%)が続いた。
暑さを警戒する意見も多い。「今年の夏休みがもし猛暑でなかったら」と仮定した場合の理想を聞くと、「テーマパーク」が10・2%(現実2・9%)、「遊園地」が5・8%(同1・8%)、「大阪・関西万博」が6・6%(同2・8%)に急上昇し、「行きたい気持ちはあるものの叶えられない」との想いもうかがえる。
一方、「海外旅行」の予算は23年51万3987円から、24年44万3058円、25年40万1707円と2年連続で減少した。渡航先の1位は韓国が23・7%で前年に比べ大幅アップ。比較的予算が低めの隣国を選ぶ旅行者が増えたことから、全体を押し下げる要因になった。