14.3 C
Tokyo
14.4 C
Osaka
2025 / 11 / 27 木曜日
ログイン
English
小売CVSローソン “ふんわり手巻き”で需要喚起 13年ぶり機械刷新、専門店品質へ
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ローソン “ふんわり手巻き”で需要喚起 13年ぶり機械刷新、専門店品質へ

ローソンは7月15日から、「手巻おにぎり」シリーズ計7品をリニューアルして全国発売する。製造機械の刷新は13年ぶり。ご飯に圧をかけず粒立ちを保つ新製法でふんわり食感を高め、専門店品質に近づけた。夏休みを前に人の動きが活発になる時期に合わせて、TVCMや店頭訴求にも注力。初週売上は前年比1割増、7月全体では2割増を目指す。

新製法では、ご飯をシート状に成形する工程でローラー圧を抑え、体積比で約3割アップ。包装時の締め付けも緩め、ふんわり感を最大限に引き出した。リニューアル対象は、人気1位の「シーチキンマヨネーズ」(税込181円)や「炙り熟成紅鮭」(同221円)など定番6品と、三島食品のふりかけを使った新商品「ゆかりごはん(しば漬け)」(同192円)の計7品。シーチキンは具材感を高め、紅鮭は直火炙りで香ばしさを向上。このほか明太子やおかかなど、すべての具材で製法を見直した。

手巻きおにぎり刷新

価格は平均で1割程度上昇するが、付加価値を高めて売上向上を図る。デリカ部シニアマーチャンダイザーの内田恵美氏は「“手巻きといえばコンビニ”という時代が長かった。おにぎりが注目を集める今、もう一度手巻きおにぎりに力を入れて選ばれる店舗を目指したい」と語る。

近年、専門店の台頭や“タイパ”志向の高まりを背景に、おにぎりが注目されている。農林水産省によると、直近5年間でおにぎりの消費支出は約1・3倍、専門店の数は約1・7倍に増加。SNS上でも“ふんわり食感”への関心が高まっており、ローソンは23年に「金しゃりおにぎり」で業界初の新成型機を導入。売上が好調に推移したことから、今回売上構成比の3割を占める「手巻おにぎり」シリーズの刷新に至った。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点