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逆光線(コラム)米価値下げは「三方一両損」で
KNOWLEDGE WORK 20260303

米価値下げは「三方一両損」で

日曜夜のテレビ時代劇「大岡越前」にはまっている。高橋克典さん演ずる江戸町奉行・大岡越前守忠相の庶民感情に寄り添った人情味溢れる名裁き。毎週、泣き笑い拍手喝さい。気分爽快で休日を締め括れること間違いなしだ。

▼意外なことに、実在した大岡は今でいう経済官僚としての功績が大きかったという。八代将軍・吉宗の「享保の改革」を支え、「諸色高(しょしきだか)の米価安」と呼ばれる物価高対策で活躍した。

▼当時は過剰生産による米価安の中で、米以外の生活必需品(諸色)の価格が高騰。幕府財源や武士の生活が困窮した。大岡は問屋組合を作り価格統一に動き、江戸への商品流通量を詳細に調査して商人による買占め・価格操作を防いだ。現在とは事情は異なるが、米価引き下げに奔走する小泉農相の姿に重なる。

▼備蓄米の随意契約による放出に続き、米の流通・販売を担う全7万事業者を対象に仕入・販売・在庫状況の調査を表明した。目指すべきは生産者・流通業者・消費者が納得できる価格であるが、大岡に倣い「三方一両損」の名裁きをお願いしたい。

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