アパホテルは16日、「アパ社長カレー煎餅」と「アパ社長カレー煎餅 4枚入箱」を新発売する。
同商品は、「アパ社長カレー」のカレールーを使用した大判の揚げ煎餅。三州製菓と初めてコラボレーションして開発された。
13日、経営者交流会「アパ社⾧カレー煎餅販売直前!試食会」で取材に応じたアパホテルの元谷拓専務は「三州製菓さまのブランド力で既存のお土産屋やスーパー、売店に並べて、食べていただいて元気になってもらいたい」と力を込める。
価格は1枚が税込162円、4枚入箱が税込1048円。三州製菓オンラインショップでも販売される。
「お酒のシーンやおやつのシーンにも合う。ちょっとした差し入れや、営業でご挨拶に行くときには、1000円少しで面白いと喜んでいただけるし食べ応えもある。中元・歳暮のギフトにも適している」と語る。
パッケージは黒を基調に煎餅のシズルと元谷芙美子社長をデザインした。
「今年、アパホテルとして41年目、アパグループとして54年目の年となる。アパグループが過去一度も赤字を出しておらず連続で黒字経営していることから、縁起が良く、幸運を呼び込む煎餅でもあり、まずは一口食べてもらいたい」と述べる。

一方、三州製菓の斉之平一隆社長は「アパホテルさまは全国各地にあるホテルで世界的なブランドにもなっている。今回のコラボで当社のお煎餅の魅力を全国の皆様にお伝えしていきたい」と期待を寄せる。
揚げの工程では、揚げ煎餅を曲げずにまっすぐに揚げる製法「枠揚げ」を採用。
これについて斉之平社長は「枠に入れて揚げないと、お椀型に仕上がってしまう。まっすぐに揚げることで包装しやすくギフトにも使いやすい枠揚げは今では一般的な製法だが、約40年前に当社が世界で初めて作った製法となる」と説明する。
一番の特徴については、「アパ社長カレー」のカレールーを使用して味付けした点を挙げ「本当にカレーの風味が豊か」と胸を張る。
三州製菓は1947年、東京都文京区で創業。現在は、埼玉県春日部市に本社と工場を構え、パスタスナック・揚げ煎餅、焼き煎餅を製造・販売している。
「お煎餅で創業した会社だが、現在、売上の4割近くがパスタスナックで占められる。年商は現在45億円で、今期(6月期)、47億円くらいの着地を見込む。OEMをかなり多くやらせていただいている」という。
取引先は全国の地域有力菓子専門店、百貨店、有名テーマパークなど。オリジナルの製造機械による独自性のある商品開発を強みに、販路やコンセプトに応じてパッケージに至るまでトータル提案を行っている。
安心安全への取り組みでは「米菓業界では、当社が初めてコンピューターによるトレーサビリティシステムを導入したほか、品質管理にこだわった製造を行っている」と語る。
2021年には埼玉第1向上がJFS-B規格の適合認証を取得した。
店舗「三州総本舗」は、直営店・フランチャイズ店を合わせて埼玉県・東京都を中心に11店舗展開している。
なお「アパ社長カレー」は2025年3月に累計1300万食を達成した。
