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飲料系飲料広がるLGBTQ理解促進の輪 ファミリーマートの店舗基点にコカ・コーラボトラーズジャパン、チェリオジャパン、クリートが協働

広がるLGBTQ理解促進の輪 ファミリーマートの店舗基点にコカ・コーラボトラーズジャパン、チェリオジャパン、クリートが協働

 今月、ファミリーマートの店頭に性の多様性やLGBTQなどを意味する6色のレインボーカラーデザインの商品や販促物が並び、LGBTQ理解促進の輪が広がりをみせる。

 ファミリーマートとコカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)は、かねてからD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)分野で協働。この協働の輪に今回、チェリオジャパンとクリートが加わった。

 3日、ファミリーマート晴海センタービル店(東京都中央区)で開催されたイベントに臨んだファミリーマートの大橋結実子マーケティング本部サステナビリティ推進部CSR・ダイバーシティ推進グループマネジャーは「1社でできることに限りがある。いろいろなメーカーさまのバリエーションある商品を手に取っていただき、“かわいい”“おいしい”というところから始まって関心も持っていただけたら嬉しい」と語る。

 ゲストに招かれた女装パフォーマーのブルボンヌさんも「なぜ、この時期(6月)に、こんなにカラフルな商品があるのだろうと調べたりするところから、一人一人の気持ちの歩みが始まる」と呼びかける。

 6月は、性の多様性・LGBTQの権利やプライド(誇り)を祝い、差別や偏見のない公平で平等な社会を目指す啓発月間「プライド月間」とされる。

 今回、「We are “Rainbow”」をテーマにロゴを新たに制作。このロゴを使用したチェリオとクリートのファミリーマート限定商品が3日、発売された。

「コカ・コーラ」とオリジナルステッカーのデザイン
「コカ・コーラ」とオリジナルステッカーのデザイン

 CCBJIとは、都内の店舗限定で「コカ・コーラ」(500mlPET)と「コカ・コーラ ゼロ」(同)の対象商品を1本購入するとオリジナルステッカーがプレゼントされるキャンペーンを16日まで実施している。

 同商品の売上の一部は、LGBTQの啓発支援活動に取り組む認定特定非営利法人ReBitに寄付される。

 オリジナルステッカーのデザインは昨年10月、ブルボンヌさんとファミリーマート・CCBJIの社員が意見交換を重ね約30案の中から投票で選ばれたものとなる。

 意見交換を重ねた両社の社員は、LGBTQの理解者・支援者であるALLY(アライ)。投票には両社あわせて約2600人が参加した。

 選ばれたオリジナルステッカーは人の足をデザイン。これについて、CCBJI人事・総務本部人材&組織開発部DE&I課の林真伸課長代理は「大阪で働いている弊社アライのメンバーがデザインしたものがベースになっており“一歩踏み出そう”というところに着想を得た」と説明する。

 ブルボンヌさんは「“少数者のために何かしてあげよう”ではなくて、こういうこと(LGBTQ)を知ると、自身の世界が広がるということや、これから歩んでいくのは“あなた”であることを表現していて素敵だと思う」と評する。

 実際に一歩踏み出したのはクリートの佐藤飛鳥商品開発部係長。佐藤氏は「当社は具体的な取り組みができていないが、今回の企画を通じて様々な活動を知り、今後は当社としても少しずつでも取り組みができたらいい」と語る。

クリートの「レインボーキューブグミ」
クリートの「レインボーキューブグミ」

 クリートが発売している「レインボーキューブグミ」は中身にまでこだわり、ブランドオレンジ味・グレープ味・グレープフルーツ味の3種類をアソート。各種ともキューブ型の上下2色のグミに仕立てられており「3種類つなげると6色のレインボーカラーが楽しめる」(クリートの佐藤氏)という。

 同商品についてファミリーマートの大橋氏は「正直驚いた。我々の知見の範囲外で、組み合わせたら虹になるといった発想は持ったことがなく、連携することの意義が感じられた」と述べる。

 袋にレインボーのカラーをあしらった「レインボーファミチキ袋」も数量限定で発売されている。

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