101年目の三井食品工業 メーカー会総会を開催

三井食品工業(愛知県一宮市、岩田浩行社長)のメーカー親睦会「三井会」(野崎真一会長=野崎漬物会長)は28日、名古屋市内で定時総会を開催した。会員、関係者など約60名が出席した。総会では全ての議案が満場一致で承認された。

野崎会長は冒頭「三井食品工業は創業から101年目を迎えようとしている。足元では漬物の原料野菜の不作、人件費上昇があり、価格改定すると販売数量が以前のように戻らないなど商環境は厳しいが、今年も三井さんを中心に頑張っていきたい」と挨拶。

続いて岩田社長が、今期の市場環境と業績について説明。また今期以降の取り組みついて「製造コスト削減に取り組んだ。製品レベルを維持した上でのコスト削減は時間が必要だが、手応えも感じている」と述べ「漬物売場での見せ方も向上させ購入していただけるようにしたい。目的、同じ思いで進めていきたい」と呼びかけた。

岩田浩行・三井食品工業社長
岩田浩行・三井食品工業社長

なお同社の今期業績はコスト高を背景に売上げ、収益ともに苦戦していいるものの、3月に価格改定を実施し通期では回復の見通し。

講演会では、日東醸造の蜷川洋一社長が「愛知の醸造・醤油文化について たまりと白しょうゆ それらにお漬物との関連」を演題に講演。漬物とも親和性が高い白しょうゆ造りについて丁寧に説明した。

懇親会では同会副会長の中田吉昭・中田食品社長が挨拶した後、竹内武史・竹内農産社長の乾杯の時で祝宴となり、岩田孝逸・三井食品工業会長の中締めで散会した。

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