名古屋市を中心に食品スーパーを展開するヤマナカの取引先で作る「ヤマナカ会」の総会が5月21日、ホテルメルパルク名古屋で開催された。25年2月期が目標未達で着地したことを受け、5年後を見据えた新しい「中期戦略ビジョン2030」を策定。30年までに営業収益1000億円、経常利益40億円を目標に掲げ、施策に取り組んでいく考え。
開会のあいさつでは、岡本均会長(伊藤忠食品社長)が登壇し「顧客満足および従業員満足の両立を目指した骨太の戦略実現のためには、きめ細やかな分析とエッジの効いた戦術が必要で、3月にリフレッシュオープンしたフランテロゼ白壁は差別化と価値創造で着実に顧客の心をつかんでいる」と話し、商品展開について「会員の各社が知恵を絞って“ヤマナカならでは”の商品を開発、提案することで、商品・生活・店内の3つの潤いを消費者に届ける役割を果たせるよう、全力で取り組んでいきたい」と話した。

続く経営政策発表では、中野義久社長が「昨年6月の株主総会で、組織人事の若返りを図った。物価高でディスカウントの波があり苦戦し、買い上げ点数、客数に課題が残った。今期は主力店舗をスピーディーに改装し、陳列変え、商品マッサージを行い、メーカーの主力商品をしっかりと売り、PB・留め型など『ヤマナカならでは』の商品も集中して販売していく」とあいさつ。大山秀樹専務と中野雄介専務が中期経営計画のロードマップや商品政策、新マスコットキャラクター「やまるん」について説明した。
最後の年間表彰では、「売上高貢献賞」として売上高上位10社のうち、前年比上位3社の愛知県経済農業協同組合連合会、芋銀、丸小青果を表彰。「部門貢献賞」としてカゴメ、岩田食品、尾鷲物産、プリマハム、東洋物流の5社。「個人表彰」として10人を表彰した。
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