三重の地酒イベント開催 県下19蔵が四日市に集結

三重県の地酒と食を楽しむ「第8回 三重の大酒蔵市」が5月18日、四日市で開催された。

同イベントは、三重県の地酒の魅力発信と地元飲食店および地域活性化を狙いに2015年からスタート。コロナ禍による休止期間はあったものの、年々規模を拡大。今年10周年を迎えた。

当日は三重県の酒蔵19蔵と、近鉄四日市駅前商店街を中心とした地元飲食店16店舗が出店。開会式には一見勝之三重県知事、森智広四日市市長が駆け付け、乾杯の音頭を取った。

同イベントの実行委員長を務める、地域活性化プロデューサーの吉田欽次郎氏によると、「酒蔵や酒販店から、三重県は良い酒があるのに県外の消費が少ない、三重県の地酒をもっとブランド化したいという相談を受けた。そこで、こういうイベントで三重の地酒の底上げをしようと企画したのが出発点」だったという。

年1回の「大酒蔵市」のほか、2か月に1回のペースで飲食店1店舗につき2~3蔵が集まる「ミニ酒蔵市」も開催。ともに三重県の地酒を置くことがルールとなっており、そうした積み重ねで三重県の地酒の普及を後押ししてきた。

「大酒蔵市の参加者数は例年2500人くらいだが、近年は子ども連れや女性が増えてきた印象。イベントの特長の一つとして、料理がおいしい点もお客様からご好評いただいている。この酒蔵市を通して三重の文化や食文化を楽しんでいただければと思う」(吉田氏)。

出店蔵元(所在地、代表銘柄)は、細川酒造(桑名市、上げ馬)、寒紅梅酒造(津市、寒紅梅)、宮崎本店(四日市市、宮の雪)、清水清三郎商店(鈴鹿市、作)、早川酒造(菰野町、田光)、井村屋(多気町、福和蔵)、若戎酒造(伊賀市、義左衛門)、大田酒造(伊賀市、半蔵)、瀧自慢酒造(名張市、瀧自慢)など19蔵。

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