17.8 C
Tokyo
15.6 C
Osaka
2025 / 12 / 08 月曜日
ログイン
English
食肉食肉加工品丸大食品 構造改革に成果 新中計、利益上方修正

丸大食品 構造改革に成果 新中計、利益上方修正

丸大食品グループは中期3か年計画にローリング方式を採用し、「為替等、市場変動要因の影響が大きい」(佐藤勇二社長)環境下で毎年見直している。

14日の25年3月期決算発表時に、新たに25年4月~28年3月までの中期計画の数値計画が発表され、3年後の売上高は商品集約の影響で下方修正したが、利益は「構造改革に一定の成果」(佐藤社長)があり引き上げた。今後も中計基本方針の▽ハム・ソーセージ部門は収益改善▽調理加工食品部門は売上拡大▽食肉事業は事業領域拡大――の3つの柱で、3年後の28年3月期は売上高2500億円、経常利益74億円を目指す。

新中期3か年計画最終年度の28年3月期の主な事業の売上高数値計画は、加工食品事業は25年3月期実績から3年間で88億円増の1665億円。食肉事業の同62億円増の834億円。

中期計画の主な取り組みは、ハム・ソーは主力商品の売上拡大と収益改善、物価高や原料高騰に対応した商品の開発。調理加工品はレトルトラインの生産能力増強、業務用市場での売上拡大。食肉事業は1次加工を自社で行うなど「他社と違うやり方で食肉のボリュームを上げて収益力を高めていく」(同)。

中計はローリング方式を採用して毎年目標数値が多少変わるが、現時点で不変の目指す姿として、2030年に売上高3000億円、営業利益100億円を目指している。

中期経営計画 中期経営計画

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。