1.1 C
Tokyo
-3.1 C
Osaka
2026 / 02 / 10 火曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料ネスレ日本、スターバックスのコーヒー体験サービスを強化 ネスレ限定マシンとグローバルで承認された初の国産マシンを導入

ネスレ日本、スターバックスのコーヒー体験サービスを強化 ネスレ限定マシンとグローバルで承認された初の国産マシンを導入

 ネスレ日本は、スターバックス店舗以外のオフィスなど家庭外の様々な場所でスターバックスのコーヒー体験を提供するサービス「We Proudly Serve Starbucks コーヒープログラム」を強化する。

 特に、オフィス内コミュニケーションの活性化や従業員エンゲージメントを重視するトレンドを追い風と捉え、エスプレッソタイプとドリップタイプの新フルオートマシンを導入するなどしてオフィスに向けた提案を強化していく。

 オフィスの潮流について、5月13日、発表会に臨んだネスレ日本の橋本研吾さんは「オフィス設計は今までは人事や総務の業務という観点だったが、今は経営者の経営課題。ハイブリッドワークが進む中、会社で異なる部署の人たちが接触して今までにないアイデアを生み出していくことが重視されている」との見方を示す。

 この流れはコロナ禍の2020年以降に強まり、出社を促す手段の1つとして高いブランド力を持つスターバックスへの引き合いが強まる。

 「多岐にインタビューさせていただくと、新入社員の方が“私の会社ではオフィスでスターバックスのコーヒー体験ができる”と嬉々として親御さんに説明していることが分かりリクルートにも貢献している。経営者の方々からは“スターバックスのコーヒーが人をつなげている”といったお声を頂戴している」との手応えを得る。

 この流れを加速させるべく今回導入したエスプレッソタイプの新マシンは、スイスの業務用全自動コーヒーマシンメーカー「FRANKE(フランケ)コーヒーシステムズ」のネスレ限定モデルでスターバックスを想起させるグリーンカラーが特徴。そのほか「フランケ」の主力マシン「A」シリーズとの差別化ポイントとして10インチのモニターサイズを挙げる。

富士電機社製の「FCMD300ML」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

富士電機社製の「FCMD300ML」

 一方、ドリップタイプの新マシンは、富士電機社製の「FCMD300ML」。同サービス初の国産マシンで「スイス(ネスレ)とアメリカ・シアトル(スターバックス)のグローバルで富士電機さまのマシンが承認された」という。

 サイズがコンパクトで、電源電圧は単相100Vのみを使用することからオフィス以外にも多様な設置先に対応。20Lの水タンクを備えて水道設備を不要とすることも、水道直結にすることもできる。

 抽出部分には、富士電機独自に開発した業界最小径(富士電機調べ)の超微細ファインメッシュフィルタを採用し、ペーパーフィルター不要で繰り返し使えるため管理の手間も削減する。

 現在、同サービスは、オフィスの休憩スペースと社員食堂を中心とした500カ所以上に導入されている。

 同サービスは、コーヒーマシンの設置に留まらず、オフィス全体のデザイン設計に資することから、空間デザイナーとの連携にも重きを置く。

左からネスレ日本の橋本さん、イトーキの岡さん、コクヨの青木さん、丹青社の安元さん
左からネスレ日本の橋本さん、イトーキの岡さん、コクヨの青木さん、丹青社の安元さん

 13日の発表会には、空間デザインの第一線で活躍するイトーキ、コクヨ、丹青社の社員が登壇。オフィスにおける会話の価値、生産的な会話やコミュニケーションを生み出すためのデザインやコーヒーの役割が語られた。

 コーヒーの役割について、イトーキの岡純平さんは「(マシンを)真ん中に置くことで、奥まったところにいる人や外出に向かう人、外出から戻る人といろいろな人と会話できような仕立てになっている」との見方を示す。
 コーヒーの1分程度の抽出時間も偶発的な会話やコミュニケーションを生み出すのに有効と指摘する。

 コクヨの青木耕治さんも「コーヒーの特徴は、接触機会を増やすことに加えて、接触時間を長くすることにある。コーヒーを飲みながらだと5分、10分と話せる。さらに香り立ちによって、堅い言葉が柔らかくなり、長さと質が変わると思っている」と語る。

 社内のコミュニケーション促進に加えて、会議の円滑な進行や外部とのコミュニケーションにも寄与すると指摘するのは、丹青社の安元直紀さん。「コーヒーを提供してアイスブレイクを行ってから会議に入るとスムーズに進行する。初対面のお客様と個室で話す際には事前にコーヒーをサービスするようにするとカジュアルな会話が生まれやすい」と述べる。

 アウトオブホームビジネス(家庭外事業)の中で、「We Proudly Serve Starbucks コーヒープログラム」は従業員100人以上向けのサービスとなる。

 従業員50人未満には「ネスカフェ アンバサダー」、従業員50人から99人には「ネスカフェ アンバサダー Café stand」を用意している。

 アウトオブホームビジネスの概要について、ネスレ日本の橋本さんは「引き続きカップ自販機の『ネスカフェ』事業を展開しており、ホテル・レストラン向けの『ネスカフェ』も取り揃える。『We Proudly Serve Starbucks コーヒープログラム』は今、3番目の柱になっている」と説明する。

 なお、登壇者の所属・役職は以下の通り。

 ――ネスレ日本の橋本研吾飲料事業本部アウトオブホームビジネス部部長
 ――イトーキの岡純平ワークスタイルデザイン統括部ワークスタイルデザインラボチームリーダー・デザイナー(一級建築士)
 ――コクヨの青木耕治ワークプレイス事業本部クリエイティブデザイン部部長
 ――丹青社デザインセンターの安元直紀エクスペリエンススペースデザイン局ワークプレイスデザインユニット1グループグループ長

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。