サミット 過去最高売上達成 好循環で26年度中計完遂へ

サミットは2025年3月期で過去最高の売上高を達成した。服部哲也社長は5月7日の業績発表会見で、既存店売上高が16年度比25%増であることを挙げ、好業績の要因は「社員一人ひとりの意識が変わって成長した結果」と説明した。

同社は23年スタートの中期経営計画で「良い×強い=最強」を掲げて取り組んできた。店舗の雰囲気や社員の工夫で「良い」は実現できつつあるが、利益の出せる「強い」体質づくりはまだ改善の余地があるようだ。

昨年末に発表した中計最終年度の26年度への延長について、服部社長は「結果的に正しい」と述べ、仕組みづくりや業務見直しなど計画の完遂に注力する。今年4月には人事制度を一部刷新。一般的な正規/非正規の区分ではなく、レギュラータイム/パートタイムという分け方に改め、ライフステージに合った働き方を選びやすくした。店舗社員が本社業務を体験できる制度を設けるなどして今年度中にアップデートを完成させる。

「社員一人ひとりにとっての働く楽しさややりがいが、会社の発展や売上、利益につながる」という好循環の構築につなげる狙いだ。

今期はブランディングにも力を入れ、新しいブランドイメージを作り出すのではなく、「すでに作り上げている価値を対外的に発信する」(服部社長)。

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