逆光線(コラム)万博開幕 未来への指針に

万博開幕 未来への指針に

「いざ近づいたら、盛り上がるんとちゃう?」。万博のキャラクター商品を発売したメーカーの営業担当者は当初、商談が始まっても手応えはいまいちと話していた。それが開幕まで1か月を切ると、注文が殺到。冒頭の言葉通りとなったが、資材メーカーが原料不足でパッケージの供給がままならず、増産は難しいという。

▼会場に飲食店を出店している企業は、想定はしていたものの、人材の取り合いによる人件費の高騰が痛いと嘆く。外国人向けに日本的なメニューを充実させたいが、コメの価格が下がらず気をもむ。世間の様々な問題が、万博の現場にも影響を与えている。

▼“並ばない”はずの大阪・関西万博は、大行列と風雨で幕を開けた。前売券の販売低迷など課題ばかりに目が向かいがちだが、「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマのごとく前を向きたい。

▼かつて海上流通の要衝であり、各地から食材が集まった大阪は「くいだおれの街」と呼ばれるようになった。海に面した夢の洲(しま)で開かれるこの一大イベントが、食品業界に恩恵をもたらし、未来の指針となるのを期待する。

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