「ヱビス」ブランド体験拠点1周年 文化共創の拠点に 「デュワーズ」コラボなど企画多彩

「ヱビスビール」のブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」(東京・恵比寿)が、昨年4月1日の開業から1周年を迎えた。この間に30万人を超える来館者が訪れ、街の活性化にも一役買った。

「ブランド誕生から100年以上、様々なビールの可能性を追求したいという思いで開業。想定を上回るお客様にご来館いただき、近隣の企業や飲食店とのコラボによるアクションでも盛り上げた」。

4月3日に同ブルワリーで行われた発表会で、サッポロビールマーケティング本部・坂下聡一本部長が報告した。

来館者の6割がユーザーの平均年齢よりも若い20~30代だといい、この1年間でブランド合計の出荷実績は105.8%と好調。ブルワリー開業による効果も後押ししたと同社ではみている。

世の中に前向きな変化をもたらすプレミアムビールとのブランドビジョンに基づき、ブルワリーを「文化共創ハブステーション」と位置付ける。ブランドの姿勢に共鳴する人たちとともに、新たな挑戦で文化を生み出す拠点としたい考えだ。

漫画家・荒木飛呂彦氏とのコラボによる展示に続き、様々な企画を展開。新サービス「YEBISU 1TANK」は、「ヱビス」をタンク1本分を1組限定1000万円でまるごとプロデュースしてもらうという試みだ。購入者の募集を4月3日から開始している。

限定1組を対象に、自ら発案したオリジナルのヱビスを同ブルワリーの醸造責任者とともに開発。醸造体験にも参加しながらタンク1本分(約1500杯分)を製造する。完成後はブルワリーを貸し切って、大勢の仲間と特別なイベントを楽しめる。

さらに、販売金額で国内首位のスコッチウイスキー「デュワーズ」(バカルディジャパン)とのコラボ企画も展開。通常よりも長く熟成させたフルボディのビールを、さらに「デュワーズ12年」の木樽で熟成させるプロジェクトだ。完成したビールを秋以降にブルワリーで提供予定という。デュワーズ12年のミストをまとわせたヱビスなど、新たな飲み方も提案する。

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