飲料系酒類花の舞酒造 仏老舗ワイン酵母×日本酒 新たな味わいで価値訴求
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花の舞酒造 仏老舗ワイン酵母×日本酒 新たな味わいで価値訴求

静岡の地酒を醸す花の舞酒造(静岡県浜松市)は、フランスブルゴーニュの老舗ドメーヌ、シモン・ビーズ社のワイン酵母を使用し、新たな味わいの日本酒を完成させた。

「hananomai bize(ハナノマイビーズ)」と「花の舞スパークリング」の2種類。ワインの美しさと日本酒の懐の深さを融合させ、力強くも瑞々しく、エレガントかつ食中酒向きの酒質に仕上げた。自社の直売店ほか、ワイン専門店や百貨店などを中心に販売する。

両社のタッグはシモン・ビーズ社の当主である千砂・ビーズ氏の父親が浜松市出身だった縁で実現した。花の舞酒造の高田謙之丞社長は「当社は以前からワイン酵母で仕込む日本酒『Abysse(アビス)』を販売してきたが、使用する酵母のワイナリーを明確にして商品開発したのは新たな試み」と説明。「アルコール度数は一般的な日本酒に比べて低く、ワイン並みの12%に抑え、食事とあわせてゆっくり楽しんでいただけることを目指した。世界中で親しまれるワインの魅力を日本酒に取り入れ、新たな価値を訴求していきたい」とアピールした。

高田謙之丞社長(中央)、千砂・ビーズ氏(左)
高田謙之丞社長(中央)、千砂・ビーズ氏(左)

開発に際しては、まずは千砂・ビーズ氏の協力で貴重なシモン・ビーズ蔵付き天然酵母が残存しているワインを入手。沼津工業技術支援センターの指導を得て約1年前に酵母の分離に成功し、製品化に向け試験醸造を重ねてきた。

「ハナノマイ ビーズ」は純米大吟醸無濾過生原酒。原料米は静岡県産山田錦100%で、シモン・ビーズ社の酵母「ぺリエール・ワン」を使用することにより、果実のような瑞々しさとエレガントな酸味を併せ持つ味わいを実現した。精米歩合50%、アルコール度数12%。720㎖で価格は税込3850円。年間の予定数量は5000本。

「花の舞スパークリング」は瓶内二次発酵のスパークリング清酒。一次発酵にフランスブルゴーニュ(広域)の白ワイン酵母、二次発酵にシモン・ビーズ社の酵母をそれぞれ使用し、ライムや若いグレープフルーツ等を想わせる品のある香りと、繊細ながらも凛とした酸を表現した。きめ細かい泡も特徴。精米歩合60%、アルコール度数12%、720㎖で価格は税込2750円。年間の予定数量は10万本。

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