「きのこの山」贈呈も 明治が入社式 自律的行動力を大切に

明治は4月1日、京橋ビル(東京・中央区)で2025年度入社式を開催し、81人の新入社員の門出を祝った。今年度は「きのこの山」発売50周年を記念し、商品の上に被せてカバーとして使用できる「きのこの山」「たけのこの里」の名前入りスリーブをサプライズで用意。松田克也社長が辞令とともに、新入社員一人一人に手渡した。

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松田社長は祝辞で、次のように語った。

実践して欲しい1点目は「失敗を恐れずにチャレンジし続ける」こと。私も若い頃に新しいビジネスの立ち上げに挑戦したものの失敗し、会社に大損害を与えた。当時の役員に報告したところ、「損した分はこれから取り返せば良い。それよりも今まで挑戦しろと言って、本当に挑戦したのはお前が初めてだ」と言われ、挑戦を続けてきた。自分自身を成長させるためにも、自ら考え自ら行動に移す「自律的行動力」を大切にしてほしい。

2点目は「周囲を巻き込む姿勢を大切にする」こと。どのような人と知り合い、仕事に就くか、すべて「縁」と考えている。「縁」を生かすには努力と感性がカギとなる。独りよがりで「縁」が育つことはない。相手や仕事に対し、興味や関心を持つことが大切。周りの人の個性も尊重しながら、自分らしい意見を積極的に発信してほしい。

3点目は、「闘争心を持ってほしい」ということ。周りの人との「和」を大事にしつつ、自分の中に闘争心を持ちながら、自分らしいチャレンジをして欲しい。皆さんが持つ新たな視点やアイデアに大いに期待している。

新入社員代表の原田さんと吉田伊織氏
新入社員代表の原田さんと吉田伊織氏

続いて、新入社員を代表して北日本支社企画部営業企画課の原田真帆さんは、「日々の幸せや、その土台となる心身の健康に同時にアプローチできる明治で日本のみならず世界中の人々の生活充実に貢献できることに胸の高まりが収まりません。先輩方から多くのことを学び、食と健康のプロフェッショナルとして一日も早く活動できるよう努力します」など高らかに宣言した。

カカオマーケティング部の吉田伊織氏は企画の主旨について「『きのこの山』50周年の節目に、『きのこの山』『たけのこの里』ブランドに親しみを持ってもらい、仕事もおいしく面白く、世界中の人に広げていってほしい思いを込めた。間伐材を使用しており、サステナブルな貢献をしていくための第一歩としても認識してもらえたらいい」と述べた。

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