12.5 C
Tokyo
10.5 C
Osaka
2025 / 12 / 15 月曜日
ログイン
English
加工食品漬物新進、漬物業界新年行事で講演 経営改革とリーダー論など

新進、漬物業界新年行事で講演 経営改革とリーダー論など

新進は2025年以降、各漬物組合のイベントで講演。2月の新潟県漬物工業協同組合連合会新春懇談会では、新進の中島浩文家庭用営業本長による特別講演「新進130年に向けた改革」を実施。収益改善へ向けた改革を語った。以下に概要を記載する。

同社では、2021 年2月、「外部環境に左右されず安定的に利益を⽣み出す会社」とするため、籠島社長による経営改革プロジェクトを立ち上げ利益改善に着手。旗艦の利根川⼯場コスト改革を⽪切りにグループ各⼯場もてこ入れし、“本来のメーカーとしての事業運営”を再度強化。短期間で収益体質に切り替えるべく、全社一丸となり改革に取り組んだ。営業部門は赤字アイテム削減と薄利販売先の見直しを実施。製造部門は⼯場⽣産効率アップや製品歩留まりの改善に取り組んだ。結果、利根川工場は製造アイテムを約38%削減、3直製造体制から2直体制へと移行。2023年下期ごろから収益面も改善が進んだ。

湯川治己顧問
湯川治己顧問

同月の関東漬物協議会新春懇談会では、新進顧問で元キユーピー執行役員の湯川治己氏による講演を実施した。テーマは、「社会人として学んできたこと」。湯川氏はキユーピー商品開発本部長、関連会社の中島董商店執行役員、nakato社長を歴任した自身の経験を振り返り、仕事をする上での心がけとして、「本質とは何かを常に考える・任された仕事の将来ビジョンを考えて仕事をする」ことを挙げたほか、行動指針として、「逃げるな・嘘をつくな・功を焦るな」の3点を挙げ、「問題から逃げることなく立ち向かうことで、失敗しても実力が備わる。他人にも自分にも真摯に向き合う姿勢が大切。目先の成果にこだわると近視眼的になり本質的な解決とならない」と説いた。また、リーダーの条件として、問題を先送りしないこと、人材育成に注力することを指す「未来責任」を挙げた。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。